久々のシネマコンサート‼︎
名作映画の映像・セリフ・効果音を丸ごと一本分流しながら、その「音楽」をオーケストラが生演奏するという圧巻のステージ、シネマコンサート‼︎
ディズニー体制下では2017年の「フォースの覚醒」を皮切りに、2018年には「新たなる希望」「帝国の逆襲」「ジェダイの帰還」を全国ツアーで敢行、2019年には某赤いロゴの映画の「世界初公演」を行うなど、この日本では「スター・ウォーズ」のシネマコンサートが精力的に行われてきました。
ここ数年は新型コロナウイルスの影響もあってか、その流れがすっかり途絶えてしまっていたのですが、今回「新たなる希望」を引っ提げて堂々の復活‼︎
同作としては5年ぶりの再演でもあります‼︎
今回は大阪・東京の2ヶ所での公演。
東京公演はチケット売り上げが好調だったため、急遽昼夜の2回公演に増枠されるという盛況ぶり。これまでに引き続き東京フィルハーモニー交響楽団が演奏を務めます。
指揮を担当するのは2021年に同楽団の正指揮者に就任した原田慶太楼(変換難過ぎ)氏。今までとは異なる指揮者さんとなるのですが、コレが思った以上に重要でして...
いざ、東京国際フォーラムへ‼︎
今回参加した東京公演の会場となったのは、2018年以降SWシネマコンサートの東京会場として定着している東京国際フォーラム ホールA。
公演1時間前に開場となる訳ですが、早めに入るとロビーでミニコンサートが聴ける‼︎
しかも無料‼︎
2018年の全国ツアーでも開催されていたコチラのロビーコンサート。
その再演ということで、今回の公演では演奏されない「ジェダイの帰還」「帝国の逆襲」から「ルークとレイア」「帝国のマーチ」が聴ける‼︎
そして「新たなる希望」からは「玉座の間/エンド・タイトル」に加え、楽器構成の都合上シネマコンサートでは演奏されない「酒場のバンド」も聴ける‼︎
ということで、このロビーコンサートは絶対に行かないと勿体無いです。
まああくまでオマケということで、「ほぼ練習してないんだろうな...」という感じのぎこちなさもあったりしましたが、公演前の気分を盛り上げるには十分な内容でしょう‼︎
ミニコンサートの後は、いよいよホールへ‼︎
個人的には5年ぶりとなる東京国際フォーラム。
...実を言うと私、元々はこのコンサートに行く予定無かったんですよ。
厳密に言えば「行くかどうか迷ってた」んですよね。
実はこのシネマコンサートが発表された時点で、既にジョン・ウィリアムズの来日公演が9月に開催されることが発表されていました。
そして、このシネマコンサートも9月。
そんなにコンサートばっか行くのもなぁ、と。
「新たなる希望」のシネマコンサートは一回行ってるし...
一応大スクリーンで「新たなる希望」が上映される機会ではあるのですが、ホールがかなり広いため、その辺のアドバンテージはほぼありません。
だったら別に良いかなぁ、コミコンもあるしなぁ...
と思っていたのですが、ジョン・ウィリアムズの長野公演に落選。倍率は10倍越え。
東京公演はこれを上回る倍率になることが予想されますから、流石に厳しそうだな...ということで、「どうせジョン・ウィリアムズ行けない読み」で本公演のチケットを購入したのでした。
実際はサントリーホールでジョン・ウィリアムズとSKOの驚異的な演奏を聴くことが出来たため、わざわざ本公演のチケットを取る必要も無かったのですが、まあSWのコンサートはなんぼあっても良いですから。
...そんな訳で、チケットを取るのが遅かったワタクシ。
その結果、なんと最後尾になってしまいました‼︎
「ほぼ最後尾」ではありません。正真正銘の「最後尾」です。
もはやコレ、テレビで観た方が視界の中の画面の割合デカいですよ‼︎
まあ今回は映像ではなく音楽を聴きに来ているため、特に問題は無いのですが...(まあ音も最後尾だとだいぶ遠いけどね...)
公演開始時刻になると、指揮者の原田氏が登場。
前説のようなコーナーが始まったのですが、そちらがかなり意外な内容でして...
要約すると、
シネマコンサートは拍手のタイミングに困るようなクラシックコンサートとは違う、とにかく楽しいものです。黙って座っている必要はありません。皆さんは好きなキャラクターが出てきた時や、好きなシーンで、いつでも拍手するなり歓声をあげるなりして下さい。そしてエンドロールで、ジョン・ウィリアムズの名前が出てきたら1番の拍手と歓声をお願いします!
...今までそんな話無かったよ?
先述の通り、原田氏がSWのシネマコンサートで指揮を務めるのは今回が初めて。
おそらく「海外のシネマコンサート」を意識してのことなのかな?とは思いますが、正直予想もしていなかった展開に驚きました。
何はともあれ、いよいよ公演がスタート。
シネマコンサートは映画の音声から音楽だけ抜き取ったものを専用で用意する必要があるため、おそらく前回と同じデジタル配信版の素材を使うんだろうなぁ、と思ったのですが...
なんとFOXから始まった⁉︎
前回と違うじゃん⁉︎
最新リマスター版でやるってこと⁉︎
と思ったのですが、その後のルーカスフィルムのロゴ映像は古いバージョン。普通にBlu-rayで用いられていた2011年版の映像でした。
マクランキー無しです。
最近は専ら4KUHDの最新リマスター版ばかり観ていた結果、最初のブロッケードランナーのシーンで「映像汚ねぇ‼︎」と思ってしまいました。
ちょっと前までは毎回アレで観てたんだぞ...
画面が全体的に明るいのももはや懐かしいですが、映画上映に特化していないホールで流すにはむしろ丁度良いようにも感じました。
さて、肝心の演奏ですが、やはり有名な楽団の生演奏というだけあって、音がとても綺麗‼︎
最後尾の席にまで綺麗に音を届けてくれますし、難しい音階の変化も卒なくこなすなど、レベルの高さを感じさせてくれます。
ということで大体満足ではあったのですが、一点とても気になったことがありまして...
原田さん、全然映像と指揮合ってないじゃないですか...
「最後尾だから音が遅れてきたのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、そういう話ではなくて、全体通して明らかにペース配分間違ってるんですよ。
なんかですね、全体的に速いんですよ‼︎
本来よりも速いペースで曲が進行してしまうため、大体どのシーンでも最後の方で急にゆっくりになっちゃうんですよ。次のシーンの曲に行っちゃいかねないので。
最初からその傾向はあったのですが、ジャワとドロイド達の曲のペースが(明るい曲調なのもあってか)もうとにかく早くて、ルークの初登場に彼のテーマフレーズを合わせるため超ゆっくりになる時間が生じたんですよ。
流石に本人もこれはマズいと思ったのか、そこからちょっと演奏のペース落としたんですね。
その結果、今度はルークが双子の夕日を見つめるシーンに曲が追いつかず、フォースのテーマが超ハイペースで流れてしまったんですよ...
コチラは「おお...」って感じですよ。名シーンがそうなっちゃったか、と...
そこで「遅いよりは速い方がマシ」と判断したのか、その後は終始速かった...
東京フィルの指揮者が下手なはずが無いことは分かっています。
シネマコンサートという特殊な形態ゆえに生じた問題なのも分かるんですが...
その...A席でも7800円払ってるので、もう少し練習していただきたかったですね...
「そういう部分があった」くらいならコチラも何も言いませんが、ほぼ全部速いは流石に...ねぇ...
過去の公演でそんなにズレた記憶ないですからね...
なお、今回奨励されていた「拍手&声出し」ですが、結局声は誰も出してなかったですね。
拍手は各キャラクターの登場シーンや「嫌な予感」、大爆発など、要所要所で起こっており、これはこれで面白いと感じました。
応援上映の簡易版、みたいな感じでしょうか?
まあでも、せっかく生演奏が聴ける機会なので、観客は静かな方が好きかなぁ...
地味に嬉しかった変更点としては、「映画の音」がこれまでの公演と比べて大幅に小さくなったということです。
シネマコンサートは映像を上映する都合上、ステージに音響反射板を設置することが出来ません。
それ故に大きなホールでは音響が損なわれてしまい、ホールの隅々まで音を届ける精度が落ちるという問題があります。
シネマコンサートに来る人間は、ほぼ間違いなくその映画のファンです。
内容は知ってます。
ということで、セリフや効果音のボリュームを控えめにし、「生演奏」が聞こえやすいように配慮してくれたのはとても嬉しかったですね。
是非、次回以降も継続して欲しいです‼︎
今回の公演で感じたのは、「オタクではない観客」が多いなぁ、ということですね。
名楽団によるメジャー映画のオーケストラコンサートということで、公開当時を懐かしんでいるおばさま方や、ホッカイロレンをSWファンの代表格と認識しているカップルなど、「明らかにライト層だな」と感じる方がとにかく多かった‼︎
ジョン・ウィリアムズ来日公演のような「ガチの観客」しかいない空間は間違い無く代え難い魅力がありますが、今回のような「オタク以外も楽しんでくれる空間」がしっかりある、それが為せるだけの土壌があるというのは純粋に嬉しいです。
シネマコンサート自体初めてっぽい人の方がむしろ多かったかも?
オタク達は「マンダロリアン」や「アソーカ」などのおかげで、むしろ映画が公開されていた時期よりも元気に活動しているような節がありますが、やはり配信サービス主体の展開は「閉じた物」になりがち。
そんな中でも、カップルや夫婦、友だち同士で「スター・ウォーズ」を気軽に楽しんでくれる機会があるというのは、1人のファンとしてとても嬉しいです。
S席ならもう少しオタク率も高かったのだろうと思いますが、A席はそういったライト層の方々の純粋な空気感をたくさん感じることが出来、なかなか楽しかったです。
A席、多分私以外誰も音楽ズレまくってたことに気付いてませんでしたよ。演奏上手けりゃ割と誤魔化せるんですね。
「スター・ウォーズ」という最高の映画を、最高の生演奏と共に体感することの出来るシネマコンサート。
開催数が圧倒的に少ない「帝国の逆襲」「ジェダイの帰還」の再演なんかも、いずれは期待したい所です‼︎
「アソーカ」7話極短小レビュー「アソーカ」7話について書くことが無さすぎるので、ここでササっと済ませようと思います。
3POがレイアに代わって登場した軍事監査委員会。
ジオノ議員がクソウザいのは間違いありませんが、ヘラも感情に訴えかけるばかりでイマイチ理屈に欠けているのがねぇ...
レイアも割とそういうタイプでしたから、共和国を納得されられないのも当然のような...
なぜレイアが出て来なかったのかということですが、おそらくCG制作の都合でしょう。
ゼブですら「新兵訓練」という理由で登場を渋っているくらいですから、実在の人間を再現する予算など残っていないでしょう。
また、昨今アメリカではAIによる人間の再現にとても厳しいそうなので、キャリー・フィッシャー本人の同意を得られない以上、社会問題にされるリスクを避ける必要があったのかもしれません。(「マンダロリアン」のルークや「オビ=ワン」のベイダーのAI声は、役者本人の許諾を得て行なっています。)
7話はあくまで「繋ぎ」の回。
ヤドカリの皆さんにシンやナイトトルーパーがちょっかいを出しつつ、「アソーカの合流」以外ほぼ話は動いていません。
「サビーヌが余計なの連れてきたせいでヤドカリさん全滅、エズラ絶望」みたいな流れになるかと思いましたが、流石にそこまでやるとサビーヌを脚本で庇う余地が無くなってしまいますから、「万能ヤドカリハウスのおかげでセーフ」というフィローニ流ゆるふわ展開になりましたね。
まるでいつものSWアニメを観ているかのようだ。
「別銀河」と言いながらヤドカリさんの仕草が人間と似通っているのには正直ガッカリしました。
「別銀河」の「別銀河」感、マジで0。
シンがスローンに見捨てられてしまったのは気になりますが、彼女は「権力」しか目に入っていない、ベイランは「その先」を見据えているというのは明らかなようです。
それが何なのかは全く分かりませんが...
シンは正直善に至る道筋が見えませんが、ベイランはやはり利害の一致で共闘する展開もありそう...?
身体を鍛えている設定を元の銀河に置いてきた大提督。
アソーカの情報全てに目を通し、「マスターはアナキン・スカイウォーカー将軍」ということを把握した結果、「敵は予想外の手を使って来る。我々はそれに備える」という「いつものヤツ」‼︎
「反乱者たち」の頃からお馴染み、賢いのかアホなのか分からんやつ‼︎
いやぁ、やっぱコレ「反乱者たち」の続編ですね...
単純なワクワク感に加えて、視聴者の頭を「?」で満たしてくるこの感覚、マンドーでは薄められていた純粋フィローニ成分だ...
エズラとサビーヌの再会を魅せ場にするなど、とにかくアニメ視聴前提の構成となっている本作ですが、なぜかナイトシスターの「黒魔術」は超控えめな描写に。
緑の煙すら出さず、まるでアニメ未視聴勢に配慮した作品かのように振る舞います。
流石に「黒魔術」というくらいなら、純粋フィローニ成分特濃のヤケクソ追尾ビームでも撃ってくれるかと思いましたが、ただ位置を探り当てただけとは驚きです...
製作陣はこのドラマの視聴者層についてどういう想定だったんでしょうか...?
...特に映像的な面白さも無ければ話も進んでいないため、これくらいしか書けませんね。
次回はいよいよ最終回。
「次作へ続く!」なのはもはや確実ですが、「反乱者たち」の続きを5年待たされた我々にとっては、それくらい屁でもありませんね。