ホロネットCh.327

スターウォーズに関して、最新情報や思ったことを気ままに書いていくブログです。

2023年01月

スクウェアエニックス刊行の青年漫画雑誌「ビッグガンガン」より、
マンガ版「マンダロリアン」「ビジョンズ」の単行本が発売となりました‼︎IMG_9951



ディズニープラスにて配信されている2つの「スター・ウォーズ」シリーズを、日本マンガ界の圧倒的な技術力でコミカライズ‼︎


ドラマやアニメを丁寧に再現しつつ、映像ではよく見えなかった部分の補完、より物語を深めてくれるアレンジなど、漫画家先生それぞれの「スター・ウォーズ」愛がたっぷり詰まった2冊となっています‼︎

「マンダロリアン」1巻

シーズン3配信に向けて盛り上がりを見せる「マンダロリアン」。

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手掛けているのは「スパイダーマン偽りの赤」などを手掛けた、大沢祐輔先生です。

表紙や背表紙の銀字部分はメタリック塗装の豪華仕様。

巻頭は連載版と同様にカラーページとなっています。

収録されているのは2022vol.6〜2022vol.9に掲載されていた計4回分の内容。
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ドラマシリーズの第1話に相当する内容が描かれています。

表紙イラストは勿論のこと、巻末、両袖、さらには表紙カバーを外した本体の表紙両面にまで描き下ろしイラストが‼︎
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描き下ろしのチョイスもニクイ…

表紙カバーを外した本体にまでなぜ描き下ろしを…

事前に大沢先生がTwitterで宣伝していたのですぐに取り外して確認しましたが、自力では絶対気付かなかった…

多くの人が見落とすであろう部分にまで手を加える熱意、頭が下がります。

なお、巻末の描き下ろしグローグーは人を萌やし殺せるレベルの傑作です。あのイラストだけで全世界のグローグーファン必携と断言出来ます。

あまりにも破壊力が高いため、ネタバレ無しで、一刻も早く確かめることをオススメします。


・冒頭に第8話のカット


今回のマンガ版は第8話の1シーンからスタート。最初のページからマンドーとグローグーを揃えるための措置でしょう。

「ロスト・スターズ」がホスの戦いから始まるよう変更されたのと同じような感じだと思います。「掴み」の部分は大事ですからね。


・分かりやすさを重視

専門用語に関しては「一般用語+フリガナ」という形を採ることにより、一般層への分かりやすさを優先


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冒頭の酒場のエイリアン語も標準語になっていたりと、とにかく「分かりやすくする」ということに軸足が置かれているようです。


今回のマンガ、「マンダロリアン」の「布教」を目指すということも目的の一つとしてありそうです。広告のマニアック度を見るに、担当編集は重症オタクですから。


その割に炭素冷凍に関してはノータッチだったりと、末期オタクであるが故に「分かりやすさ」を貫けていない部分があるような印象も…


・ミスロルの映る部分増え気味

やたらと映ってます。


シーズン2でも大活躍の人気キャラなので仕方ないですね。



・ネヴァロの街のカットは増えている部分、削られている部分の両方が存在



・ドラマではほとんど見えなかったマンダロリアンの子供たちがハッキリ描かれている

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おそらく孤児でしょう。ドラマでもマンドーの横を走り去ってはいましたが、後ろ向きでしか映っておらず、その姿をハッキリ見ることは困難でした。
今回のマンガ版では、アニメシリーズでボバ・フェットやケツー・オンヨが身に付けていた物を彷彿とさせるヘルメットがハッキリと視認できます。


・マンドーがドアのショートを試みる場面がカット、いきなり砲台登場

IG-11との共闘が短縮されました。


連載版との差異

今回の単行本では、「ビッグガンガン」本誌や「マンガUP」に掲載されているバージョンに手が加えられています。

ザッと確認した所、3点ほど差異を発見することが出来ました。

・「パック」の日本語表記が「詳細」から「手配書」に変更
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固有名詞に一般用語を当てこんでいる今作ですが、「詳細」よりも「手配書」の方が「パック」の意味合いに近いかもしれませんね。

・ストームトルーパーの汚れが増量
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ドラマでは汚れが印象的だったネヴァロのストームトルーパーの皆さんですが、今回の単行本化に際して更に汚れています。
上のコマに限らず、登場するほとんどのコマで汚れが増えています。

・グローグーとマンドーの出会いの場面が1コマ丸ごと差し替えに。連載版では孤児であった自分とグローグーを重ね合わせるようなコマだったが、グローグー視点からマンドーを見上げるコマに差し替え
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グローグーとの出会いの場面、IG-88を倒したマンドーが孤児であった自分とグローグーを重ね合わせるコマがマンガ独自で採り入れられていたのですが、グローグー視点からマンドーを見上げるコマへと完全に差し替えられてしまいました。

2人の関係性を意識する上で素晴らしい追加カットだと思っていたのですが、監修で弾かれてしまったのでしょうか?
(追記 大沢先生のTwitterによると、本当に監修で弾かれたそうです)

大沢先生のツイートでは「大量の修正」とありますから、細かいものがもっとあるのでは無いかと思います。

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単行本オリジナル要素として、メカニック図解を収録。おそらく監修用のデザイン画と思わしきイラストと共に、結構しっかりした解説が掲載されています。


表紙から巻末に至るまで、全ての紙に余すことなく情熱が注ぎ込まれた恐るべき一冊となっています‼︎




(追記)
大沢先生がTwitterにて変更箇所を紹介していたため、コチラにも情報をまとめたいと思います。
(大沢先生のTwitterはおそらく原稿のページ数で記載されているため、コチラでは単行本のページ数で記載しています)
  • p4〜5(カラーの扉絵)にて、着色されていなかったストームトルーパーのこめかみの箇所が修正
  • p8〜9の見開き、カメラが若干引き気味に。上端を見比べてみると分かりやすい
  • p11、酒場の床について、遠近感の調整のため質感を出すための線が増えている
  • p13、酒場のテーブルに傷が追加されている(気付くのに5分かかった)
  • p16の一コマ目(クオレンがマンドーから逃げるカット)、遠近感の調整のため地面に効果線を追加(連載版は壁を登ったように見えなくもない)
  • p19の最後のコマ(クオレンを殺したマンドーを見下ろすカット)、遠近感の調整のため地面の線追加、マンドーは影が濃くなるなど立体感を調整
  • p21、オーラベッシュの「WANTED」を正しい形に修正
  • p22、ミスロルの顔の陰影が修正(並べてみれば分からなくもないが…)
  • p24、26(タクシー乗り場)、43(ミスロルを炭素冷凍する場面)について、マンドーのヘルメットの形が修正(連載版は少し縦長になっていた)
  • p70(トルーパーがマンドーに銃を向ける場面)、ストームトルーパー(右側)の銃口の向きを調整。読者の方を向かないように、らしい…(面倒くさすぎだろ…)
  • p88(幼少期の回想)、中央の青年の被弾箇所が胸から肩に変更。残酷に見えない位置、らしい…(いや戦争なんだが?)
  • p101の最後のコマ(クイールがブラーグを捕らえた直後)、銃口と吹き出しの位置関係を調整(連載版では少し被っていた)
  • p106、セリフの改行位置が変更
   俺にやられ
   そうになった
   のを恨んでる
   ↓
   俺に
   やられそうに
   なったのを
   恨んでる
  • p147(隠れていたニクトがマンドー達に銃口を向ける場面)、銃口の向きが読者の方に向かないよう調整
  • ラストの見開き、「THE MANDALORIAN」のロゴが紙面の限界まで巨大化

細かい修正がとにかく多い…

私が気付いた3つの変更箇所は、分かりやすいモノTOP3だったと思います。(オーラベッシュは気付けても良かったか?)



ビジョンズ
1巻完結のオムニバス企画である「ビジョンズ」。

日本のアニメスタジオが手掛けた9本の中から、4作品をそれぞれ異なる漫画家先生方の手でコミカライズ化されています。
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表紙は「The Elder」の白浜鴎先生が担当。

ダン、ロップ、カーラ、カレの4人の主人公(?)達が夢の共演を果たした躍動感溢れるイラスト‼︎

キャラクター達の印刷には特殊加工が施され立体的な表紙となっている他、背景もビジョンズのテーマカラーである「青」の色味を追求し、特殊な印刷方式を採用。普通の印刷であろう帯の「青」と明らかに色味が違います。

表紙までもが徹底的に こだわり抜かれた逸品です‼︎

(ダンは主人公ではないような気がしますが、白浜先生のお気に入りなのかな?
少年少女3人にオッサンが混ざったら収まりが悪い、というのはあるかもしれない。世の中は見た目。)

連載版と単行本の内容は、基本的には同じ内容となっています。

ザッと確認した限りでは、特に修正なども行われていません。

巻末にはそれぞれ1ページずつの描き下ろしイラストページが用意されています。

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原作はトリガー製作、連載開始初回の表紙を担当した「The Elder」。2022Vol.06に掲載。扉絵がカラー掲載となっています。

マンガ版は原作アニメのキャラクターデザイン担当、白浜鴎先生自らが担当‼︎



・間の表現が出来ない分台詞で調整

・ページ数収めるためにセリフをコンパクトに

・背景が映像と合わせられていない

細かい言い回しがアニメからかなり変わっています。


背景に関しては他の作品が大まかにトレースor省略している中、この作品は普通に違います。


デザイン、脚本はもちろん同じですが、アニメのコピーにはならないようにしていた印象です。



・地上での駄弁りは控えめに

ダン君の皮肉が増えましたが、地上での会話自体は大幅減量。料理の下りなど全カット。


・ダンが全体的にオーバーリアクションに

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なんか全編通してダン君の主張が激しいです。
ウィンクやセーバー戦といった魅せ場ではイケメン度が増してます。
やっぱり白浜先生のお気に入りなのでは?


・バムガの死体に関する説明に若干の情報追加

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本当に「若干」です。


もはや「追加情報」というのかも怪しいですが…


・ダンと老人の問答が戦闘と同時進行に。尺も短縮され速攻で決着。

戦いの幕開けに位置していた「口ではなく、剣で語ろう」というセリフがトドメのタイミングに入れ替わりました。

「防御に徹して時間稼ぎが?」という下りはカット。


師弟関係と辺境マスターからのメッセージに重点が置かれているため、戦闘シーンは削ったようです。(マスターと老人の対決はほぼそのままですが)


・ラストのセリフが変更。メッセージをより分かりやすく。

最後にマスターの言葉が要約されて〆になっています。

要約してお伝えしてしまうのはジェダイらしくないと思うのですが…


「その優しさを忘れなければな(ダンが子供たちと談笑するカット)」の後、1ページ使ってお言葉要約&タジンの立ち姿を描いているため、単に1ページ余っただけという可能性も0ではない…?



アニメのキャラクターデザインを務めた方によるマンガ化というだけあり、アニメのイメージがそのまま誌面に映し出されたような内容になっています。



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原作はジェノスタジオ製作、特定の層から熱狂的な支持を誇る「のらうさロップと緋桜お蝶」。2022Vol.07に掲載。


「スター・ウォーズ」マンガ界のウサギ担当、「レイア 王女の試練」でお馴染みの春壱先生が担当。

STAR WARS/レイア -王女の試練- 1巻 (LINEコミックス)
STAR WARS/レイア -王女の試練- 1巻 (LINEコミックス)
Claudia Gray
2019-12-13


↑最後の連載がいつだったのかも忘れましたが、一応まだ連載終了にはなっていないようです。


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↑ちなみにコレは本物のウサギが出てくる「スター・ウォーズ」映画。ディズニープラスで大好評配信中です。ほらそこ目を逸らすな。


この「ロップ」ですが、4作品の中で最もアニメとの差異が大きいです。

・物語の順序が変更。回想が中盤に

アニメでは冒頭に位置していたロップが弥三郎家に拾われるシーンが中盤に移りました。

伝家の宝刀を受け取った後、3人でホロを撮った海岸で出会った日のことを思い出す、という構成に変更されています。

弥三郎が帝国に攻撃を仕掛けたことにも自分で気付くようになりました。

こうすることで冒頭から事件を動かし、SWらしさが早い段階から押し出されています。


「伝家の宝刀継承の後」が「中盤」に該たる、というのも大きな違いですよね。継承自体がアニメの終盤ですから。


・言葉遣いや言い回しが変更

主にお蝶のセリフにその傾向が強いのですが、言い回しを変えることによって内容が欠落することなくセリフ量が削減されています。

この辺の配慮はかなり慎重に行われていた印象です。

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そして一番驚いたのが、伝家の宝刀を継承する際の弥三郎のセリフがより古めかしくなっていること。

アニメも全編通して古めかしさを押し出していましたが、それが更に強調されている形です。

あくまで私の私見ですが、「本来の脚本ではこうだった」という可能性があるように思います。
コミカライズの際「分かりやすく」することはあっても、わざわざ「分かりにくく(まあこれくらいなら義務教育の範疇ですが)」することって無いと思うんですよね。

元々脚本には今回の漫画のように書いてあって、監修を通す際に「もう少し平易に」という話になったのではないかな?と…

古文にはなっていそうでなっていないので、春壱先生が雰囲気で書いた可能性も0ではないと思いますが…


・ロップの心の中の言葉が多めに

原作アニメは人情物語の割に心理描写が薄い印章があったのですが、今回のマンガ版ではロップの心の声が多く文字に起こされており、読者が置いてけぼりをくらわないよう配慮されている印象を受けました。

主人公の人となりが分かりやすくなるのは良いことです。


・市場に落ちる下りはカット

順序が変わった影響かもしれませんが、お蝶が帝国に加わった後、ロップが市場に転落する下りが無くなりました。


・クライマックスが大幅増量

ラストの戦闘にかなり誌面を割いています。


1コマ1コマをかなり大きく取っており、セリフも原作より追加、ロップの表情と言葉で姉妹の斬り合いがより華やかなものになっています。


また原作ではお蝶が去った後、間髪入れず「きっとあたしたち本物の家族になれるから」と言って強引に〆ていましたが、今回のマンガ版では弥三郎とのやり取りが間に挟まれ、ラストの台詞まで自然に繋げられていました。

そして私はここでも思いました。

「これが本来の脚本だったのでは?」

と。

原作のラスト、いくら何でも急過ぎません?

アレが「尺足りてない」感を増していたと思うんですよ。

「赤霧」が予告編に映像をほとんど出せていなかった上にポスターも背景画を提出しただけ、完成品は短尺超低クオリティという惨状で「絶対納期に間に合わなかっただろ」と感じさせるものでしたが、もしかするとこの「ロップ」も納期が足りず、〆の部分を削らざるを得なかったのではないかな?と。
戦闘シーンの作画はかなり気合い入ってましたし、街並みも相当描き込まれてましたから、そういう事態になってても不思議は無いのかな?と思います。(決して褒められたものではないですが)


マンガ版を読んでみての感想ですが、「のらうさロップと緋桜お蝶」に関してはマンガ版の方が構成がしっかりしていると思います。
動きや声が無いので単純比較は出来ませんが、こっちの方が作品としての出来が良いように感じました。

まあ相変わらずお蝶さんを作り手がどう扱いたいのかよく分かりませんし、「大切なのは血の繋がりではない」と令和作品アピールをしながら「家」という類似した戦前概念を強調するという内容は素直に理解に苦しみます(そもそも血の繋がりが無い者を「家」に迎えるというのはむしろ支配階級の伝統)が、心理描写の補完が本作の「人情劇」としての在り方にフィットしていて非常に良かったですね。


「レイア 王女の試練」といい、春壱先生は心情と物語を結びつけて絵に落とし込むのが上手いのでしょうね。


春壱先生の連載、正直もう完結は諦めていますが、もう少し読ませてくれると嬉しいな…と思います。




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原作はプロダクションI.G製作、続編の構想がありそうだが多分制作されない「九人目のジェダイ」。2022Vol.08に掲載。
父さんとジェダイたちどうなったんだよ⁉︎

漫画版は「マンダロリアン」の大沢祐輔先生が兼任。この時の「ビッグガンガン」本誌は、2作合わせて1人でおよそ100ページ書いています。

そもそも「九人目のジェダイ」って「ビジョンズ」の中で1番尺長いですからね。それで「マンダロリアン」と兼任ですから…

・アニメが最長な分カット多め

誌面に収めるべくカットがやや多いです。


冒頭の採石や鍛治のシーンが大幅に削られている他、イーサンのライトセーバーが青く輝くシーンは丸ごと削除、ターラとジェダイハンターのチェイスシーンも森のシークエンスがカットされ、氷上のみとなっています。


おじい の飛ばしっぷりにビビるターラや、セーバー戦を観ながらオイルを嗜むおじい もカット。

おじいアンチか?(支離滅裂な思考・発言)


その埋め合わせなのか、巻末の描き下ろしイラストではターラと おじい の団欒が描かれています。

フォーナインが可愛いくて最高です。


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「誰からそれを聞いた?」「お前にセーバーを作るよう依頼した者、とでも言っておくか」という部分もカットされているのですが、ここ次回作(存在しない)の伏線だろうし重要な部分では⁉︎
(だって依頼したのジューロのはずじゃないですか⁉︎)



・可能な限りアニメのセリフをそのまま使おうとしているが、変えた部分の意味が少し離れ気味?(単純にアニメの文字数が多過ぎる)


・人を見た目で判断するイーサン君、ジューロをハッキリ「シスの暗黒卿」と言い切ってしまう

マスターヨーダも小さいから弱いな。


・印象的な絵はそのままトレース

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吹き出しと被っている部分がズラされたりはしていますが、アニメで印章的だった画はそのまま寸分違わぬ形で採り入れられています。


・白黒なので色が分からない

今作はライトセーバーの色の変化が物語の鍵を握りますが、今回のマンガは全て白黒。

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その結果、頑張ってセリフで全てを解説することになってしまいました。


・カーラがジェダイ()に対し敬語に

シスだったけど


・ターラ覚醒シーンに回想を追加

連れ去られた父を想う画が追加されました。


・ホーメンが自身のフォースを取り戻す決め手がセーバーの色からシスの無残な死体に変更。

戦いがもたらした結果を見ることにより、自身のフォースを取り戻すようになりました。


アニメではライトセーバーの色がライトサイドに偏ったことで我に帰っていましたが、先述の通り白黒マンガなので…


そもそもの話、人殺しに囲まれると人殺そうとし始める人って普通に危険人物だと思うんですけど…?



「九人目のジェダイ」、何かの間違いで続きがマンガになったりしないかな?



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原作はトリガー製作、一般ウケが良いのか商品展開で優遇されている「THE TWINS」。2022vol.9に掲載。

漫画版は左藤圭右先生。

本企画では唯一「スター・ウォーズ」の経験がありませんが、トリガー製作作品のコミカライズを担当した経歴があり、そちらからの人選でしょう。


この作品はアニメをとにかく忠実に再現。セリフも多少順序の入れ替えがあるものの、大部分が全く同じとなっています。
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↑アニメの絵のタッチを完全再現。精神空間(?)内でのボヤけ具合まで完璧です。


異なっている点も無くはないです。


・静止画カットだった幼少期の実験の場面が序盤に

アニメでは静止画数枚で表現されていた幼少期の実験の場面が冒頭に少し盛り込まれました。


スターデストロイヤーが影になっている画はカットされました。



・カレがクリスタルを持ち出す場面がカット

ストームトルーパーの隊列の中を歩き、クリスタルを持ち出す一連の流れが丸々カットされました。

カレは登場した時点で既にクリスタルを持っています。


・Xウイングのシーンは全体的に簡素化

作画コスト高いから?


「嫌な予感」の部分だけはなぜかそのまま残してあります。


・クリスタル割れたのが分かりづらい

割れるシーンがハッキリ描かれていません


・背景が漆黒の宇宙から漫画特有の線になったおかげで違和感軽減?

「ビジョンズ」は「非正史」、映画とは似て非なるパラレルワールドの物語なのですが、それを鑑みても困惑せざるを得ないのが宇宙空間での生身ファイト。

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宇宙空間なのになぜか走って飛んで喋って息をしている。俺の宇宙では音が鳴るし息が出来るし重力も普通にある。


そんな宇宙ファイト、マンガ版だと多くの場面で背景がボカされており、アニメほど違和感を感じる事なく純粋に2人の超次元ファイトを楽しむことが出来ます。

結局超次元ファイトであることに変わりはないのですが、「惑星破壊兵器搭載のツインスターデストロイヤー」っていう発想がレジェンズの影響受けてそうな気もしますし、この作品を作った人たちは「スター・ウォーズ」からだいぶ独特な影響の受け方をしたのでしょうね。


巻末の書き下ろしページには、左藤圭右先生による「後日談(妄想)」も掲載。
カレファンの皆さんは必見です。(いるのか?)

スター・ウォーズ:ビジョンズ (ビッグガンガンコミックス)
白浜 鴎、春壱、大沢祐輔、左藤圭右
2023-01-25



「マンダロリアン」単行本2巻はいつ?
まだまだ連載は続いていますし、後書きを見るに打ち切られる気配も無さそうですから、単行本2巻も発売されることでしょう。

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単行本と同日に発売されたビッグガンガン2023vol.2では、「マンダロリアン」最新話がセンターカラーで掲載‼︎

単行本はドラマ第1話の内容で終わっていますが、連載は現在第3話。グローグーを帝国軍から助け出し、賞金稼ぎたちのトラッキングフォブが再び動き出した所まで来ています。

今回の単行本1巻は10月末に告知、11月中旬に通販サイトに登場していました。
おそらく来月の「ビッグガンガン」で第3話の内容が完結しますから、そこまでの計5回を単行本に収録で3月に予約開始、5月25日発売というスケジュールではないかな?と予想しています。

シーズン3の配信も終了し、「マンドーロス」に陥っている人類を救済する一冊になるのではないでしょうか?


早く続きが読みたいアナタへ
今回の単行本を機に「早く続きを読みたい!」と思った皆さん‼︎
月刊ビッグガンガン 2022 Vol.12 [雑誌]



電子書籍ならバックナンバーもすぐに読めてしまいます‼︎

全4回分、今回の単行本と同じ量を読むだけで、「スター・ウォーズ」マンガの最新展開に追いつけてしまいます‼︎

1作品のためだけに1冊分払うのは…という方には、スクウェアエニックスが運営する公式アプリ「マンガUP!」がオススメです。

↑以前使い方をまとめました
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コチラは連載版の内容がそれぞれ3分割された状態でアップされており、アプリ内で手に入るポイントを使い「無料で」読むことが可能です!

無料で読める範囲は、毎週火曜日に1本ずつ増えていきます。

公式アプリですから、LINEマンガで「ロスト・スターズ」や「レイア 王女の試練」を読むのと同じように楽しめます。

「マンガUP」では現在、ドラマ第2話の途中までの内容を読むことが可能。マンドーとジャワ族と壮絶な戦いを繰り広げている箇所です。

コチラはアプリをインストールするだけですぐに読めますから、まだ入れてない方はサクッと入れてしまいましょう‼︎

どこまで続けられる?


スター・ウォーズ:ビジョンズ (ビッグガンガンコミックス)
白浜 鴎、春壱、大沢祐輔、左藤圭右
2023-01-25


「ビジョンズ」は当初予定されていた4作品全ての連載を無事に終えることが出来ましたが、ドラマの内容をじっくり丁寧に描いている「マンダロリアン」がどこまで続けられるのは正直未知数。

大沢先生は後書きで
「シーズン2のあのシーンを描くまでは死ねない」
と仰っていますが、このペースだとどれだけ短く見積もってもあと3年は死ねません。

「ロスト・スターズ」はなんやかんやで2年かけて最終回+完全オリジナル特別編まで保ちましたし、このクオリティと原作人気があれば何とかなるか?

「レイア 王女の試練」だってスタートから4年経ちますが、打ち切りにはなってませんからね。その期間の7割くらいは休載ですが。

「反乱者たち」はシーズン1をダイジェストでやって力尽きましたが、アレはマンガ版の評判がイマイチでし、アニメはネタとしてちょっとマイナーですからね…


読者の我々としても、シーズン2のあのシーンまで読めたら嬉しいですね。その頃にはグローグーが反抗期迎えてるかもしれませんが。

もしシーズン2までやりきった場合、「ボバ・フェット」の内容はどうするんでしょうか?

あくまで別の作品ですから、コミカライズ化するには別途で権利取らないといけないような気がしますが…


こんな感じの心配を、誌面上で躍動するアソーカを見ながらもう一度したいものです。


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「マンダロリアン」最新映像の興奮も冷めやらぬ中、今週も「バッド・バッチ」がやって来ました。



実生活が忙しいため、「バッド・バッチ」は2話ごとのレビューとさせていただいています。

クロスヘアー回
シーズン1の頃からそうですが、「バッド・バッチ」はクロスヘアーのパート、成立して間もない帝国軍の物語が1番面白い‼︎
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食事中に必ずランパートに呼び出される呪いにかかってしまったクロスヘアー氏、カミーノでの32日間のサバイバルの果てにコルサントへ帰還。

海水しか無いはずのカミーノでなぜ生き延びられたのか、そもそもなぜ帝国軍がたかだか1人のクローンを救助したのか、ツッコミどころが満載なのはご愛嬌。

ハンターたちが伸ばした手を振り払い、自らの意思で皇帝のために戦うことを選んだクロスヘアー。

そんな彼と再び出会ったのが…

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オビ=ワンを躊躇無く撃ち落とした男、コマンダー・コーディ。

今回彼らに与えられた任務は、分離主義勢力残党の手から威勢だけの無能総督を取り戻すというお仕事。(軍事がダメなだけで行政は出来るのかもしれない。)


クローン大戦終結から数ヶ月、未だ帝国の統治は万全なものではなく、戦争知らずのボンボンが軍服に身を包んで現場指揮を執れる時期ではないと思うのですが、まあそこは気にしないことにしておきましょう。

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分離主義勢力の中でも穏健派であったミーナ・ボンテリと志を同じくし、共和国に和平の道をもを潰された(と思っていた)トーニ・エイムズ氏。

いくら穏健派であったとしても、和平の道を探っていた人物を殺された(と思っていた)となれば、強硬姿勢で立ち向かおうという発想になることも無理はありません。

バトルドロイドを連れているから物々しく見えるだけであって、「極悪非道な権力に力で抵抗する」という行為それ自体は、ベイルやモスマのそれと特に変わりはありません。

まあ、ドゥークー伯爵とその取り巻きに囲まれていたせいか、いささか攻撃的な傾向は否めませんが…

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当人たちは主義主張の違いから生まれたと思っているクローン戦争ですが、実際は主義主張の違いを利用して恐怖と混乱をもたらすためだけの茶番。

全てがドゥークーとパルパティーンの掌の上だとは夢にも思わず、こうして自らの正義を掲げて戦う人々の姿は、ただただ虚しいとしか言いようがありません。

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ノヴァの名に恥じぬ大爆発はギャグなのかシリアスなのかよく分かりませんが、(いくらなんでも安全装置付いてないのは無理が無い?)

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優秀な兵士たちは命令に従い、任務を完璧に遂行。

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オビ=ワンを一切の迷いなく撃ち落とし、グリーバスの被害者であるはずのパウアンたちを拘束していたにも関わらず、オーダー66や帝国の変貌に納得がいかない素振りを見せるコーディ。

冒頭でハンターたちの離反について触れたのも、共に脱走を持ちかけるつもりだったことは想像に難くありません。


結局コントロールチップって何なんでしょうね?
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シーズン1第1話の描写や、「エピソード3」でキャッシークやウータパウの住民たちに牙を向く様子を見るに、ジェダイ殺害のみならずクローンの行動や思考そのものを変化させる代物なのは明らかだと思うのですが、段々と設定がブレてきていますよね。


さっき助けたばかりのオビ=ワンを、10秒後には躊躇無く撃っている。

そんなクローンの得体の知れなさが私は好きだったのですが…

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エピソード3のクローン像、
「クローン・ウォーズ」のクローン像、

この2つの間を埋めるためにコントロールチップが後付けで設定されたはずなのですが、結局「クローン・ウォーズ」のクローン像に完全に振り切ってしまっています。


映画に登場していないレックスやウォルフはともかく、コーディでコレをやるのは違うんじゃないかなぁ…と思いました。


とはいえ、今回のアニメのタイトルは「バッド・バッチ」。主役はコーディではなくクロスヘアー。
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「チャンスくれなかったじゃん」とごねておきながら、いざハンター達から手を差し伸べられたら手を振り払い、同類だと思っていたコーディも姿を消してしまった。

チップの影響を受けず、「自らの意思」でランパートの手を取ることを選んだクロスヘアー。

レギュラークローン達からも異端者扱いされ、ついに全ての仲間を失ってしまった彼に、この先どんな未来が待っているのでしょうか?

「全員登場」ノルマ、撤廃
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シーズン1ではハンター、レッカー、テク、エコー、オメガの5人が必ず登場し、金田明夫氏を苦しめていた「バッド・バッチ」

たとえクロスヘアーの主役回であったとしても、獣と戯れるなど無理やり出番が用意されていましたが…
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第4話はテク、レッカー、オメガのみの登場‼︎

これには金田明夫氏もニッコリ。


シーズン1ではハンターとレッカーばかりが目立ち、テクとエコーの影が薄くなりがちだったことを受け、「登場キャラクターを絞る」ことでそれぞれの存在感を高めようとしているのでしょう。

第2話でもハンターとレッカーは脇役に徹していましたし、しっかりとシーズン1の反省を生かしているようですね。


「シドは胡散臭いし本当に信用出来るのかな?」
という視聴者全員が思っていることを問題提起したのが第4話。


しかもテクの主役回。是が非でもテクとエコーの空気化を阻止しようという製作陣の強い想いが現れていますね。


第4話の感想?

まあ…可も無く不可も無く…

そうとしか言いようが無くないですか?


クロスヘアーのみ登場の第3話、ハンター&エコー不在の第4話。

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結局「バッド・バッチ」の物語がどこへ向かうのかが未だによく分かっていませんが、この先グンジーの出番も控えていますし、話が動いてくれる日を気長に待ちたい所です。


来週はマンガもあります
1月25日は「バッド・バッチ」第5話の更新に加え、

スター・ウォーズ:ビジョンズ (ビッグガンガンコミックス)
白浜 鴎、春壱、大沢祐輔、左藤圭右
2023-01-25

月刊ビッグガンガン 2023 Vol.02 [雑誌]
スクウェア・エニックス
2023-01-25

「マンダロリアン」「ビジョンズ」のマンガ単行本、
さらには「マンダロリアン」最新話がセンターカラー掲載されるビッグガンガン最新号の発売日となっています。


アニメにマンガ、「スター・ウォーズ」にどっぷり浸かりたい1日ですね。

ちなみに私は来週水曜空いてません。(白目)


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「マンダロリアン」新たな予告編が公開‼︎
↓サムネイルが「解っている」

全世界待望、「マンダロリアン」シーズン3の最新映像が解禁となりました‼︎

荒廃したマンダロア
今回の予告編はストーリーに迫るような内容に。
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マンダロアの道を踏み外したマンドーが贖罪のために向かうのは、惑星マンダロア。
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かつてドーム状だったことがよく見ないと分からない、惨憺たる状況と化してしまった首都サンダーリ。
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「帝国が荒廃させた」というその言葉通り、かつてのガラス張りで未来的だったマンダロアの姿はどこにもありません。


グローグーの「道」

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マンドーの精神が崩壊する前に帰還を果たしたグローグー。

宮崎駿もニッコリ。

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↑レバーの次はブーストスイッチがオモチャに。
 どんどん危険性増してないか?

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「戦闘術と航海術」の2つがマンダロリアンに必要だと説くマンドー。
誰と話している場面なのかは不明確ですが、予告ではグローグーと一緒にいるシーンでこのセリフが流れています。

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ジェダイへの道を蹴り、マンドーと共に生きることを選択したグローグー。

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掟に従っているマンドーは、孤児であるグローグーに対し
  • 同族の手に返す
  • 成人するまで面倒を見る

このいずれかを施さなければなりません。

アソーカに訓練を拒まれ、ルークからグローグーを返却された以上、マンドーはグローグーが成人するまで面倒を見る義務を負っているのです。

マンドーの寿命が尽きる方が早そうな気はしますが、命ある限りはグローグーにマンダロリアンとしての道を教えていかなければなりません。

本作におけるグローグーはただのマスコットに留まらず、新たに「マンダロアの道」を歩み始めた1人の人物としての姿が描かれるのではないでしょうか?

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オーダー66の回想らしき映像も見受けられ、彼の出自がさらに詳しく掘り下げられることにも期待が高まります。

2つの「マンダロアの道」

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一方のマンドーは、他のマンダロリアン達と共に新たな戦いに挑むようですが、このカラフルなアーマーは仲間であるチルドレン・オブ・ザ・ウォッチとはかなり印象が異なり…

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むしろ「反乱者たち」におけるボ=カターンの手下たちのそれに近い。

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一方で、ザ・ウォッチの皆さんは街中で大暴れ。

誰と戦っているのかもよく分かりません。


そもそもボ=カターンとザ・ウォッチはかなりの不仲の様子。

どちらとも関係を持っているマンドー、板挟みになっているのでは?

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シーズン2において、ボ=カターンはザ・ウォッチのことをカルト集団扱いしていましたが、元来のマンダロアの道に近い信仰を抱いているのはむしろザ・ウォッチの方。

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そしてクローン大戦中、孤児となったディン・ジャリン(マンドー)を拾ったのは、ボ=カターンと同じデス・ウォッチの紋章を身に付けた戦士。

コレらのことから、ボ=カターンとザ・ウォッチがかつて同胞であったことは明らか。

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そしてボ=カターンはダークセーバーを不当に受け継ぎ、為政者としての才能の乏しさから星の壊滅を招くことに。

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そもそもボ=カターン、最近の作品では主人公と利害が一致し共闘していただけで、元々は罪の無い現地人を平気で焼き払う極悪非道なテロリスト。

「悪役」としての姿を再び示す時がやってきたのかもしれません。


2つのマンダロアの道、その交わる先に待つものとは…?


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ところで、予告編にバトルドロイドが映っていましたが、分離主義勢力に親を殺されたマンドーと対面したら速攻で撃たれない?大丈夫?

キャラ・デューンはもういない
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鍛え上げられた肉体と圧倒的な存在感で大きな爪痕を残していたキャラ・デューンですが、演者が陰謀論にどっぷり浸かってしまいクビに。

基本的にこういう理由でクビを斬ることを肯定したくはないのですが、彼女の場合は程度がかなり酷かったため、やむを得ないのかなぁ…と思います。


代わりに共和国軍のストーリー進行を担うことになりそうなのが…IMG_9884
いつも見逃してくれるオジサン。

シーズン2でも外縁部で力を増している帝国軍残党の脅威を訴えていましたが、今回も同じような役回りでの登場となるようです。
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予告では帝国軍のインターセプターとマンダロリアンのガントレットファイターの戦闘シーンもありますが、モフ・ギデオンやパーシングが捕えられた今、帝国軍がどのように物語に関わってくるのかは分かりません。

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↑「キャシアン・アンドー」に引き続き、今作もコルサントの夜景が予算を吹き飛ばすようです。
まさかフィローニ氏、新共和国首都の輪番制設定を消し飛ばすおつもりではあるまいな?

R5-D4、まさかの大出世⁉︎
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「新たなる希望」にて、ルーク一家に買われるや否や爆発してしまったR5-D4。


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その後修理され、ペリ・モットーの下で第二の人生を送っていましたが…

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なんと今回の予告では、マンドーと一緒にいる‼︎

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ペリとピットドロイドの見送りも今まで以上に熱がこもっていましたし、コレはR5-D4がマンドーの仲間として恒久的に仲間に加わる展開が来るのでは⁉︎



プラモデルもR2とのセット売りだったR5-D4が、45年の時を経て、ついにメインキャラへと昇格する日がやって来るというのか⁉︎


こんな日が来ると誰が予想出来た⁉︎

良質な映像、やっぱりマンドー
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メッチャ動くモンキーリザード

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ドロイドパラダイス

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CGてんこ盛りで描かれる風景

映像のクオリティがあまりにも高過ぎる…

月額990円払うだけで見放題のクオリティじゃない…


人間で溢れかえっていた「オビ=ワン」、実写セットのクオリティがキッザニアレベルの「アンドー」、もう全部が最悪だった「ボバ・フェット」と、「マンダロリアン」以降に発表されたドラマはどこかしら映像面で難を抱えていましたが、「マンダロリアン」だけは格が違う…

ディズニープラスのローンチタイトルだったり、大人気タイトルだったりということで予算はたくさん貰っているのだろうと思いますが、やはり製作陣の「質」も違うんだろうなぁ、と…(「ボバ・フェット」もマンドー常連監督陣が担当した5話&6話の映像は良かったし。)


予告編を観て、この先に待っている作品について考えているだけで楽しい。

忘れかけていた「スター・ウォーズ」の純粋な楽しみ方を思い出させてくれる。

何か意図的に「目を瞑る」必要が無い。

何の不安もなく公開日を待つことが出来る。


そんな作品がまだ残っているんですよ。



「マンダロリアン」、ありがとう‼︎(先制感謝)


マンガ版も最高です


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日本マンガ界が誇る圧倒的な技術力で描かれる「マンダロリアン」単行本第1巻が1月25日に発売‼︎

グローグーがしっかり可愛いというだけでそのクオリティの高さは伝わるかと思いますが、ダイジェストにはせず原作の展開を忠実に再現してくれているほか、ドラマではよく見えなかった細部を大きく描いてくれていたりと、ドラマと合わせて読むことで双方がより面白くなる傑作に仕上がっています‼︎

↑無料アプリ「マンガUP!」では「ビッグガンガン」連載時のバージョンを無料で読むことも可能。

単行本はこれに加筆・修正、オリジナルの書き下ろしが加わるとのことで、有無を言わさずに買わざるを得ません。

貴重な貴重な日本の「スター・ウォーズ」スピンオフ書籍、しっかり買い支えていきたいです。
スター・ウォーズ:ビジョンズ (ビッグガンガンコミックス)
白浜 鴎、春壱、大沢祐輔、左藤圭右
2023-01-25


↑マンガ版「ビジョンズ」単行本も同時発売

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イントゥ・ザ・ダーク 上
クラウディア・グレイ

イントゥ・ザ・ダーク 下
クラウディア・グレイ



「スター・ウォーズ」初心者の方にオススメby公式の邦訳スピンオフ小説「ハイ・リパブリック イントゥ・ザ・ダーク」は2月24日発売。

おそらく今年唯一の、下手したら史上最後の邦訳スピンオフ小説になるかもしれませんし、じっくりと味わいたい1冊ですね。


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新年あけましておめでとうございます‼︎
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↑兎年

「マンダロリアン」を始め、今年も新作スター・ウォーズが目白押しの2023年‼︎

1つでも多くの面白い「スター・ウォーズ」作品との出会いが待っていることを祈りつつ、今年の「ホロネットCh.327」の幕を開きたいと思います。


「バッド・バッチ」シーズン2配信開始‼︎

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およそ3ヶ月の延期を経て、「バッド・バッチ」シーズン2がついに封切りとなりました‼︎

銀河共和国が銀河帝国へと変貌を遂げ、恐怖と弾圧が銀河を覆い尽くそうと手を広げている暗黒の時代を舞台に、「クローン・ウォーズ」ファイナルシーズンに登場した「不良分隊(バッド・バッチ)」が、かつての同胞たちに「反抗」する姿を描いた本作。

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シーズン1は2021年5月4日から配信開始され、金田明夫氏の狂気の1人芝居、開幕コミック殺害など衝撃の幕開けが話題となった本作。

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なんやかんやで後半の怒涛の展開は盛り上がりを見せ、シーズン2もそれなりに期待されている作品だったように思います。


今回のシーズン2配信に向け、筆者もシーズン1全話を作業用BGMにして復習。
第1話と最終章以外何も覚えていなかったのですが、何とか内容を思い出した上でシーズン2に臨むことが叶いました。(本拠地がオード・マンテルな事すら覚えてなかった…)


ぬるっと始まるシーズン2
SWアニメの新シーズンというと、新キャラクターの登場や新たなストーリー展開でインパクトの大きい第1話をお出しされることが多かったように感じますが、今回はというと…

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カニ
冒頭に本筋と関係の無い騒動が描かれるのはフィローニ作品の王道パターンの1つ。


「カニとの追いかけっこ」からスタートする予告編に濃厚な「フィローニ」を感じた視聴者も少なくなかったと思いますが、まさかアニメ本編が全く同じ映像からスタートするとは…

「反乱者たち」のギャグ回みたいなシーズンスタートからも分かる通り、今回は「新シーズンの幕開け」というよりも、「バッド・バッチ第17話」という趣が強かったように思います。


視聴者の関心が高いであろうクロスヘアーの動向は描かれず、主人公サイドも特にこれといった動きは無し。
「オメガと揉めて仲直り」という いつものヤツ。

「新シーズンの開幕で視聴者を掴もう‼︎」という気概はあまり感じませんでしたね。


ドゥークーの城
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ナイトシスター関連の意味不明回でお馴染み、ドゥークー邸が久々の登場。

「ステンドグラスに穴が3つ空いてる‼︎ヴェントレスの襲撃を受けた時に割れたからだ‼︎」という考察を見かけましたが、両作の描写を参照してみた所全然違うところが割れていました。
帝国の軌道上からの攻撃で壊れただけでしょう。

そもそもシーズン6の時点で普通に直ってるし…

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「テイルズ・オブ・ジェダイ」で同情的な描かれ方をされたばかりのドゥークー伯爵ですが、救いがあったのはヤドルを倒す前の話。

暗黒卿ダース・ティラナスは戦争を利用して他者の富を奪い取り、目下の貴族たちからも全てを巻き上げるカス。

「同情の余地がある」ことと「悪いヤツ」であることが両立するのは、特に珍しい話でもありません。

今回は従来通りの「悪人」としての部分をフィーチャーしたということですね。
(尤も、当初の配信予定では「バッド・バッチ」の方が先に配信されていたわけですが…)


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それにしてもドゥークーの財産、自分の城に現物で保管してたんですね。
換金するわけでもなく、どこかに預ける訳でもなく…

税金逃れかな?と思いましたが、課税権持ってるのがドゥークー自身なので関係無い…

どこかに預けたりしていないのは「誰も信用していない」からでしょうね。
シスは自分以外信用出来ない哀しき生き物…


セレノーが帝国の粛清対象になったのは少し意外な気もしますが、各所に影響力を持つ貴族の皆さん(しかも分離主義者)は皇帝陛下にとって邪魔でしょうし、独裁制を築く上では必然だとも言えます。


テク&エコー、キャラ被り問題
ハンター、レッカー、テク、エコー、オメガの5人で活動しているバッド・バッチですが、


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メカニック担当のテク、

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ハッキング担当のエコー、

この2人はキャラが被っているせいもあってか、かなり影が薄い状態が続いていました。

制作陣もそのことを自覚していたのか、シーズン2の幕開けはこの2人の主役回からスタートすることに。

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某将軍に影響され、好戦的なエコー、
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常に冷静沈着に振る舞うテク

2人の対比を多めに作ることにより、機械担当の「キャラ被り」を何とか回避しようという制作陣の努力が垣間見えたように思います。


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↑ところでテク君、「脚が折れた」程度で「大丈夫じゃない」とか抜かしてると呪われますよ?(スパルタ万歳)

オメガはなぜウザく見えるのか
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「指示を無視して飛び出していく」というキャラ付けは、「スター・ウォーズ」の主人公格のほとんどに共通している要素。

そうであるにも関わらず、オメガだけはどうにも「ウザい」と感じてしまうという方は、少なくないのではないでしょうか?

私はそう感じています。

ボウガンを使いこなせるようになってからは大分マシになったとは思いますが、どうにも彼女にだけは良い印象を抱けない。

改めてシーズン1を一気に見直し、シーズン2の触りにも触れてみて感じたのですが、彼女には「指示に従わないアテ」が無いんですよね。


例えばエズラがヘラやケイナンの指示を無視する場合、サビーヌやゼブと「作戦」を練る。
アナキンがオビ=ワンの指示を無視する場合、相手を「実力」でねじ伏せる。アソーカやレックスに助けてもらう場合もあるが、これらの場合も2人への「信頼」が裏付けとして存在していると言えよう。


オメガにあるのは、ハンターたちへの「信頼」のみなのだ。
ボウガンの腕も着実に向上しているし、敵に関する知識も積極的に吸収しようとはしている。
しかしオメガは、常に「気持ち」が全てに先行してしまっており、「作戦」が無ければ「実力」も不十分な状態で飛び出して行ってしまう。

ハッキリ言ってしまうと、「無責任」なのだ。
それでいて基本的にお咎めは無し、でもエコーたちに迷惑はかけている。

この噛み合いの悪さが、「バッド・バッチ」最大の弱点であるように思う。


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グローグーの悪行にはしっかりとパパのお叱りが入るし、フォースで成果を上げる場面も多い。
そもそも年齢が年齢なので(50歳)、責任の取りようが無いという、「諦めざるを得ない」下地もしっかり整えられている。


オメガは13歳。それなりに物が分かるはずの年齢だ。
「頭が良い」という描写が明確にされているのだがら、この個性をもっと物語の中で活かす、独創的な発想で相手を撹乱するような活躍があれば、視聴者から愛されるキャラクターになれるのではないだろうか?

13歳で自ら戦場で果敢に戦う姿は勇ましいものの、勿体無い描かれ方ばかりで損をしているように感じられてならない。


結局コントロールチップとは何なのか?
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「シスの復讐」やシーズン1第1話の描写を観てみると、コントロールチップの効力はジェダイ粛清のみならず、クローンの行動全般に影響を及ぼしていることは明らか。

急に大政翼賛主義になり、守っていたはずの市民を捕らえ、殺し始める。
命令に何の疑いも抱かず、帝国のためにその力を振るい始める。

その影響を受けないことこそ、バッド・バッチの「不良」たる所以の1つだったはずです。

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それがどういう訳か、ハウザー始めライロスの皆さんは命令に疑問を抱いていた。

この時点で大分おかしかったのですが、今回もウィルコがランパートの命令を無視。

コントロールチップ設定は、「クローン・ウォーズ」における個性豊かなクローンの描写と、「クローンの攻撃」におけるクローントルーパーの説明の整合性を取るための後付け設定のはずなのですが、コントロールチップを話の重要な要素として扱っている本作において、その設定が曖昧なまま物語が進行しているというのは如何なモノかと…


結局この作品はクローンをどうしたいんでしょうか…?

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それにしてもランパート君、「帝国への忠誠」を重んじて改革を進めていたはずなのに、帝国への保身のためにウソついちゃうんですね…


(それ以前の問題として、ランパートは「新しい報告書を出し直して」と頼んでいるのに、「改竄は出来ません」って会話成り立ってないような気が…
「ウソの報告書は書けません」じゃないのか?)
(英語でも確認したが、誤訳ではなかった)

緩やかな幕開け
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正直「バッド・バッチ」の面白さはほぼ全てクロスヘアーが担っている思っているので、彼がいない時点で須くハズレ回かなぁ、と…

でもベイン回は面白かったしな…

「面白い回とつまらない回の落差が激しい」というのは他のアニメシリーズも同様だと思うのですが、「バッド・バッチ」だけが薄味に思えてしまう現状は、やはり主人公サイドの魅力がイマイチ足りていないからではないかと感じます。

レッカーとオメガのキッズコンビは好きですけどね。
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↑何食べたら「歳上のロリ」なんて異常性癖に至るのだろうか?


彼らも「クローン・ウォーズ」の脇役だった頃は個性的で良いキャラでしたし、今後さらに上手に調理されていくことを祈りたいです。

ヴィレッジブックス書籍、返送期限が迫る
倒産したヴィレッジブックスから出版されている書籍について、書店から出版元への返送期限が1月13日に迫っています。

多くの書店が売れ残りを返送することが予想されるため、欲しい書籍が無いか今一度確認しましょう。

このチャンスを逃してしまえば、もう2度と手に入らないかもしれません。

↑ざっくりとした内容や、シリーズ作品の読み方もまとめています。






スター・ウォーズ アフターマス
チャック・ウェンディグ
2016-07-30

スター・ウォーズ カタリスト 上
ジェームズ・ルシーノ
2017-05-31











新刊スピンオフ書籍も予約受付中


スター・ウォーズ:ビジョンズ (ビッグガンガンコミックス)
白浜 鴎、春壱、大沢祐輔、左藤圭右
2023-01-25


今年新作の配信を控えている「マンダロリアン」「ビジョンズ」のコミカライズ版が1月25日発売予定。

日本マンガの圧倒的技術によって描かれた「スター・ウォーズ」を、久々に手元に残すことの出来る機会となっています‼︎

連載版に加筆修正が加えられているほか、新規書き下ろしもあるとのことで、連載版読者の方も必見です‼︎

イントゥ・ザ・ダーク 上
クラウディア・グレイ


イントゥ・ザ・ダーク 下
クラウディア・グレイ


「エピソード1」の200年前を舞台とした大型シリーズ「ハイ・リパブリック」の新刊「イントゥ・ザ・ダーク」は2月24日発売。

「ロスト・スターズ」「レイア」などの傑作を手掛けたクラウディア・グレイの「スター・ウォーズ」が、この日本に帰ってきます‼︎



↑続編ではないものの、ストーリーに繋がりがあるとのこと。


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