ホロネットCh.327

スターウォーズに関して、最新情報や思ったことを気ままに書いていくブログです。

2021年12月

どうも、スター・ウォーズ大好き引きこもり大学生Mです。

皆さん、昨日の「99人の壁」は観ましたか?

問題の難易度は低かったですが、地上波で「スター・ウォーズ」を尺使って取り上げて貰えるのは嬉しいですね。

終盤の応酬を見るに、ナイツ土屋さんは相当手加減してたんでしょうね…コトブキヤの方のレベルが相当低かったので…(まあ造形の専門家でしょうから良いんですけどね)

私は「日用品」というワードを聞いた瞬間に「綿棒!」と即答し、親に怪訝な目で見られました。最高だよ!

そして夜明けの問題を全て落とし、「L3-37」を思い出せませんでした。夜明けは別に良いんですけど、流石にL3忘れてるのはヤバいですよね。(そもそも好きなキャラではないのですが)

ディズニーパーク特集の最後の問題の「黄色い紐」で「スター・ツアーズか?」って言ってるSWファンがTwitter上にそこそこいたのは笑ってしまいました。まあインディ・ジョーンズも(非正史とはいえ)SWコミックに出たことありますから、実質的SWということでOKですね。(OKじゃない)


あの「衝撃」から1年、「伝説」の帰還!
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「マンダロリアン」シーズン2にて衝撃の登場を果たし、最終話のポストクレジットシーンにて制作が発表された「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」

ジャバ・デシリジク・ティウレの遺産で豪遊するビブ・フォーチュナを撃ち殺し、タトゥイーンの新たな「犯罪王」として君臨したボバ・フェットの物語がついに幕を開けました!

ついに明かされた「復活」
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「ロボット・チキン」にてボバがサルラックから吐き出されるパートは正史だと冗談で言い続けてきましたが、今回完全に否定されてしまいました。

結局のところ「力業」だった訳ですが、某赤鬼さんみたいに変な魔女が出てきて魔法かけて復活したと思ったらキャラ崩壊してたみたいなことにはならなくて良かったですね。

腹の中で爆弾ぶっ放すとか、喰われた者同士の協力プレイとか、思わぬ助けが現れるとか色々想像してたんですが、「火炎放射で突き破って帰還」はなかなか強引に行ったなぁ、と。


一点気になるのは、腹の中になぜかストームトルーパーがいたことですよね。

「ジェダイの帰還」において、カークーンの大穴でルークたちが倒したのはボバの取り巻き集団であり、帝国軍は無関係。

「新たなる希望」でR2を探してる時に間違えて落ちた?

それとも…何かの伏線?

あのストームトルーパーに何らかの意図があるのか否か、よく分かりませんね…


まさかとは思うが、ただのミスじゃないよね?ファブローとフィローニ関与してるから流石に無いとは思うけど…

ボバ、タスケンに捕まる
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ジャワに身ぐるみを剥がされ、タスケンに捕まってしまったボバ・フェット。

今回登場したタスケンの集落は、「クローンの攻撃」のそれとは似ても似つかないもの。

しかしタスケンの装束も映画とは違った趣でしたし、今回登場したのは「遊牧民」のタスケンなのかもしれませんね。

映画に登場したのは定住式だからしっかり住居を作ってある、今回のは移動する前提のテント、そう考えると自然な気がします。

捕らえた人間の縛り方も「クローンの攻撃」と全く違いましたしね。

猟犬がいますから、「クローンの攻撃」のタスケンのシーンを失念しているわけではない…

と思うのですが、1点気になることが。

今回ボバとローディアンに水探しをさせたタスケン、他の面々より小さかったですし、なんとなく幼い雰囲気があったのですが…
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タスケンの装束は男、女、子供でそれぞれ異なるはずなんですよ。

「マンダロリアン」のタスケンが男ばかりだったのは予算の都合戦いの場だったからということで説明がつきますが、今回は少々不自然だったように思うんですよね。

「装束が丁度切り替わったくらいの年齢」と考えればあの少年?も説明がつきますが、集落全体が映っていながら全員男?というのは…

まあ先述の通り、普通のタスケンと今回のタスケンとはどこか違いますし、「遊牧タイプは全員一緒」ということで予算を誤魔化しながら差をつけている可能性はありますね。

もしくは…ただのミス?(トルーパーといい、絶妙に怪しいんだよなぁ…)


もし某キャスリーン○ケネディが「男女で違う?そんなのダメに決まってるじゃないですか」と言ったとかだったらビキニ着て鎖で首締めに行きます。


過去編、現代編の2部構成
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某モール君は復活後も元気モリモリだったりしましたが、ボバはすっかり弱ってしまった…

アーマーを身につけていても肌まで染み込んでしまった酸、そのまま長期間医療処置を受けず、酷暑の中で身体を酷使させられたのですから、無理もないですね。某赤鬼さんは身体真っ二つのまま10年ゴミ溜め生活でしたが。

ちょっと傷を受けただけでもすぐにバクタが必要になってしまうボバ。今作はそんなバクタの中で見る「過去の悪夢」と、「現代の犯罪王」として君臨するボバの活躍、この2つの物語が同時進行で進んでいくようですね。


…失礼しました。「遠い昔のさらに昔」と「遠い昔」の2部構成ですね。


ボバ・フェット、あと200年早く生まれていたらバクタ治療を受けられませんでしたから、運が良かったですね。




↑自然にバクタ治療が未完成の時代の物語を宣伝するファンの鑑

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ボバ・フェットのアーマー装着シーン、脚本が「アイアンマン」の監督なのでそのノリで入れたんでしょうけど、ただ地味に着るだけなので何とも言えない映像になってましたね…

まあボバに超ハイテク技術はあまり似合いませんが。
(ドロイドもハイテク?それはそうだかあれは良い。)


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モス・アイズリーでもモス・エスパでもない、タトゥイーンの新たな街が登場。

建物の数がこれまでの比では無いですし、首都とかなんですかね?

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最近出番が減っているトワイレック。時代の流れに適応しつつも、イメージを壊さないビジュアルは流石です。


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謎の勢力に狙われる犯罪王。フェネックとのパルクール対決はなかなかの見もの。
せっかくなら襲撃者側の顔を塗るなりなんなりしてエイリアンにすれば、もっと雰囲気が出て良かったと思いますが…

それにしてもフェネック、無防備なせいで電撃メチャクチャ喰らってましたよね。ボバがアーマーで何とか凌いでいる中、後ろでひたすら痺れてる人がいるのは笑ってしまいました。

コンセプトアートでは青だったシールドが赤になっているのは、「ファントム・メナス」のイメージなんでしょうか?

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どこかで観た顔をまた拝めたのは嬉しかったですね。

アレはマックス・レボなのか?やはりロボット・チキンは正史?


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ボバ・フェットの手下になった8D8。エンドクレジットに名前があったので間違いなく同一個体。

元拷問担当が執事役って、犯罪王さんの人材不足は深刻。

わざわざ「プロトコルドロイドが必要だ」と言った辺り、今後手に入れるんでしょうか?

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そして「スター・ツアーズ」でお馴染みのRXシリーズが実写作品初登場!

それそろリニューアル後のキャラクターも出してくれて良いんですよ?

ならず者たちの思惑とは?
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ボバ・フェットと友好関係を結ぶ気はさらさら無さそうな市長。

ドク・オンダーなのでは?との声もありますが、果たして…

現状ボバと協力関係にあるフェネック、しかし現時点で既に意見の相違が目立っている状態。

そもそも「マンダロリアン」初登場時にかなり凶悪な内面を見せたフェネックが、「命救われた」というだけでボバの忠臣やってるのも違和感があるんですよね。

2人の関係、いつかは崩れるのではないかと思います。

予告編ではボバが「マンダロリアン」初登場時の姿でジャバの宮殿を訪れる場面がある他、今回貢ぎ物を持ってきた面々もかなり挑戦的な態度を見せていたりと、タトゥイーン支配への道のりは長そう。

ボバ・フェットの「尊敬による支配」というのも、真意がどこにあるのかは気になるところ。フィローニが触れたことによるゆるキャラ化なのか、野望のために広い視野を持っているのか…

そもそもなぜボバが「支配者」になろうとしているのか?という点についても謎。

タスケンに連れられて目にした水泥棒も、壁に何かのマークを書いていた辺り現代編に大きく関わるのでしょう。


物語はまだ始まったばかり。全体的に細部への気配りが足りないような気がしないではないですが、まだまたこれからが楽しみです!

ボバの物語、実はほぼ初
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これまでボバ・フェットの物語が無かった、とまでは言いませんが、間違いなくジェレミー・ブロックが現場で言われた通り「小さな役」なんですよね。

ルーカスも「人気が出ると分かっていればもっとカッコ良く殺した」と言っている程度の出番しかないキャラクターで、人気者となって久しいプリクエルでも父さんの方がよっぽど目立つ活躍。

一応アニメで主役回は設けられましたが、あくまでオーラやボスクといった他の人気賞金稼ぎ達とのセット。

「The Legend is Back」という謳い文句の今作ですが、主演のテムエラ・モリソンがボバを(声以外で)演じたのは去年配信の「マンダロリアン」が初。

といった具合で、ハリソン・フォードたちがスクリーンに再臨した時のような「復活」という感動はありませんし、「過去作の物語をベースに…」というのもやりづらい。

せいぜい書籍くらいでしか活躍していないため、どこまでが「ボバ・フェット」というキャラクターのアイデンティティなのか、おそらく誰にも分からない。視聴者の中でもかなりのバラつきがある事でしょう。

ただ一点「確実」なのは、「クローンの攻撃」にて、ボバは「オビ=ワンを撃墜する」ということに対して満面の笑みを浮かべたということだ。

現状これが彼の「本性」なのではないだろうか?



…ところで、今回回想シーンとして「クローンの攻撃」のジャンゴのヘルメットを拾い上げるシーンが登場したが、映画と同じ映像ではなかった。
あの映像はいつ撮ったものなのだろうか?

映画の未使用カット?そっくりさんで新撮?


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「レーサーアンドコマンドコンボ」、皆さん遊んでますか?


パッケージ版は今後レアな品になるのではないかな?と予想しています。

まあ供給のみならず需要もレアなので、プレミア価格になるかは怪しいですが。

前回は「レーサーアンドコマンドコンボ」に収録されている1作、「リパブリックコマンド」を紹介しましたが、今回は「エピソード1 レーサー」です!

おそらく知名度そこそこアリ?

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↑オープニングからピットドロイドがお出迎え。神
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「エピソード1 レーサー」は1999年、映画公開とほぼ同時に発売されたルーカスアーツ製タイトル。

日本ではニンテンドウ64で発売されたため、XboxやPCでの発売だった他タイトルと比べると知名度はあるのではないでしょうか?
なお、Switch用64コントローラーは非対応とのこと。

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なんとメインテーマ→オープニングクロール→タトゥイーンという「新たなる希望」リスペクト全開のスタート。

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今作もHDリマスターはされているのですが、映画公開とほぼ同じタイミングの発売でこの再現度は凄すぎませんか⁉︎

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お馴染みのキャラクターが次々と登場、近年のタイトルも顔負けの「キャラゲー」としての魅力をガンガン発揮してくれます。

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レース映像もほぼ映画そのもの。IMG_5147
映画公開とほぼ同じタイミングの都合上、未公開シーンの要素が普通に入っていたりします。

今の我々なら分かりますが、当時のプレイヤーにとっては謎の映像だったことでしょう。

そして特典映像を観て真実を知りテンションがブチ上がるんですね。最高じゃん。


ちなみに、本作は日本語音声未実装。

…というだけなら良いのですが、日本語字幕も未実装です。

テキストは全て翻訳されているのですが、ゲーム中のセリフは全て未翻訳。

とはいえ、そもそも大半のキャラクターが英語ですらない言語を喋るため、それほど影響ありません。そもそも走るだけのゲームだし。
豊富なプレイアブルキャラ
映画に登場したキャラクターを操作出来るというのは、キャラゲーの醍醐味の1つ。

今作はこの点をかなり重視しており、
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アナキン・スカイウォーカーはもちろんのこと、

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映画でお馴染みの顔からそうでもない顔まで完全網羅。

中には映画未登場ながらも、デザインは映画用に制作されていたキャラクターまでいます。

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また特定のステージをクリアすると…

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ピットドロイドが新たなレーサーを搬入してくれます。どんどんプレイアブルキャラを増やしていく、というのも一つのモチベーションになることでしょう。
アマチュアカップに出場
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タトゥイーンのどこかのカンティーナから、ポッドレースのトーナメントにエントリー!

アナキン・スカイウォーカーが最強レーサーとして銀河を飛び回る並行世界を創造していきます。
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最初の舞台はタトゥイーン!映画をベースとしたコースでの開幕はテンションが上がりますね。
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初レースは見事1位!これはイケるな。
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続いての舞台はオリジナル、鉱山惑星モン・ガザ
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ティーント・パガリスとの対決。

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それぞれの惑星に固有のオープニング映像が用意されており、レースだけではなく風景も楽しめるという欲張りセット!

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この星ではレースのコースがしっかり整備されており、土地柄も反映されています。

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またもや1位。楽勝だな。

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続いては「クローンの攻撃」にも登場するアンドープライム。(アクアリッシュの故郷とはまた別とのこと)
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信仰が根付くエキゾチックな星、しっかり雰囲気がそれっぽいのが凄いですよね。タトゥイーンと並んで違和感が無い。
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反重力で浮いているにも関わらず、なぜか氷のコースでは動きが鈍るという謎仕様はあるものの…
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また勝ってしまった。敗北を知りたい。
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4戦目はアクイラリスでクレッグ・ホルードファストと対決。
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「クローン・ウォーズ」にそのまま登場しても違和感が無いビジュアル。
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レース場もしっかり完備。
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海中トンネルを進むコースなど、視覚的にも楽しい!これは最新グラフィックでのリメイクが欲しい。
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そしてまたもや1位。負ける方法を教えてくれ。
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続いてはお馴染みのマラステア。
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対戦相手もお馴染みダッド・ボルト。
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特にこれといった特徴の無いコースを爆走し、結果は見事…IMG_5168
は?
(この後操作方法をちゃんと確認したら余裕で1位になりました。)
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続いては偽ジオノーシス。(一応こっちの方が早い)
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小惑星の上にあるレースコース。偽ポリス・マサ。
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毎回風景見せてくれるの、本当に最高。
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小惑星上ということもあり、重力無視やさらなる小型小惑星とのクラッシュなど、かなりスリリングなコース。
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でも勝ててしまう。
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ついにアマチュアカップ最終レース。舞台は再びモン・ガザ、対戦相手は媒体によって日本語名が違うマース・グワオ。
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同じ惑星でもレース毎に異なるコースが設定されており、マンネリ化は来ないでしょう。
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そして圧勝。
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アマチュアカップ、制覇!
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ちなみにレースで好成績を出すと、なぜかワトーが「酒場のバンド」を鼻歌で歌い始めます。流石ギャンブル狂。

ところが
このまま「セミプロ」も突破してやろうと思ったのですが…

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この有様です。

このゲーム、ポッドレースを「完全再現」しており、他のポッドや地形との接触でダメージを受けたり、クラッシュしたりするんですよ。

そしてポッドは超高速。

障害物を避ける?壁に絶対にぶつからずに曲がる?

人間の反射神経では無理です。

クワイ=ガン・ジンの言っていた通り、「ジェダイ並みの反射神経」が無ければいきなり対応することなど不可能。

それなら何度も挑戦してスキルを磨けば良い、と思うかもしれない。

そんな希望を打ち砕くシステムも、過酷なポッドレースを再現するためにしっかりと用意されている。IMG_5188
今作にはワトーの店が登場。

レースの賞金でパーツを買い、ポッドを強化することが出来る。

神システムだと思ったそこのアナタ、甘い!

まずは賞金、各レースで「1回」しか手に入らない。

そう、「1回」だけである。

賞金がもらえるのは1位〜4位に入った場合で、順位に応じてその額も変動する。しかし「4位」で賞金を貰えば、そのレースでは改めて「1位」を取っても賞金は貰えない。その逆も然り。
つまり、必ず「1位」でゴールしなければならないのだ。

更に!「1回」しか手に入らない賞金で強化したポッドは、レースを行うと「劣化」する。

そう、「何度もレースを繰り返して上の順位を目指そう」とすると、コチラは延々と弱体化するのである!

こんなの出来るわけないだろ!
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↑止めて正解ですよ、お母さん。


ということで、元からレースゲームをガッツリやり込んでスキルを磨いていない限りほぼクリア不可能なのでした。

最終ステージでは映画のレースの完全再現が待っているそうなのですが、絶対に無理なので素直に諦めます。これが定めです。


「レーサー」のクリアは無理なのよ。夕陽が沈むのを止められないのと同じように。

楽しいことには楽しい

アマチュアカップはかなり難易度が低く設定されていますから、雰囲気を味わうために触ってみるのはアリだと思います。

レース自体は非常に楽しい‼︎

ただしゲームシステムが「レースをする」ということを全力で阻んでくる、哀しき作品です。

「ジェダイ専用ゲーム」というのは誇張でも何でもありません。自分も正直誇張だと思ってました。

映画の雰囲気をかなり忠実に再現していますし、これで賞金システムさえしっかりしていればなぁ…


システムを改善して、最新グラフィックで出してくれたら、後世まで語り継がれる名作になれると思うのですが、まあ無理でしょうねぇ…


ちなみに、「レーサーアンドコマンドコンボ」のパッケージは「リパブリックコマンド」に合わせてCERO:D表記ですが、「エピソード1レーサー」は全年齢対象のCERO:Aですのでご安心を。

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SWレトロゲー復刻‼︎
  • エピソード1 レーサー
  • リパブリックコマンド
  • ジェダイナイト:ジェダイアカデミー
  • ジェダイナイト2:ジェダイアウトキャスト

「エピソード1」〜「エピソード3」が公開されていた時期に発売された「スター・ウォーズ」のゲームタイトルが、Nintendo SwitchとPS4にて復刻!

各タイトルはHD画質へのリマスターが施され、2021年を生きる我々にも遊びやすくなっています。

今回はSwitch向けに発売されているパッケージソフト、「レーサーアンドコマンドコンボ」を購入しましたので、収録タイトルの中から「リパブリックコマンド」を紹介していきたいと思います。


クリスマスイブにたっぷり遊んでクリアしました。泣いてません。

リパブリックコマンドとは
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2005年、「シスの復讐」公開に向けて発売されたXboxとPC向けのルーカスアーツ製タイトル。

プレイヤーはクローントルーパーのエリート部隊であるクローンコマンドーとなり、デルタ小隊のデルタ38としてクローン戦争の最前線へと赴きます。


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今回私が購入した「レーサーアンドコマンドコンボ」は、「リパブリックコマンド」と「エピソード1 レーサーの2本が収録されたパッケージソフト。

てっきり「レーサーアンドコマンドコンボ」というソフトを起動し、その中で2つのゲームを切り替える方式だと思っていたのですが、なんと1枚のカセットでHOMEメニューに2つのソフトが現れました。こんなのアリ?
実際にプレイしてみた
「リパブリックコマンド」を遊ぶ際、注意しなければいけない点があります。
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まずは1点、字幕は手動で「オン」にしないと出ません。
本作は日本語音声を実装していないため、銃撃戦しながら英語を聞き取る能力が無い場合は字幕が重要。

そして「オン」にしても、「細い」「小さい」「黄色い」の3段構えで全然読めません。

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デルタ小隊の皆さん。デルタ07、デルタ40、デルタ62。

デルタ小隊は「クローン・ウォーズ」にも登場しており、他のクローンコマンドーのデザインのベースともなっています。
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カミーノで生まれたクローンたちはガンシップに乗り込み、共和国のために各地の戦場へと旅立ちます。
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最初の舞台となるのはジオノーシス。映画の舞台で戦えるというのは、キャラゲーとして良ポイント。

本作は1人称視点のFPS。デフォルトではクローントルーパーのヘルメットを通して周囲を見るため、リアリティと臨場感が抜群!

…なのですが、UIが色々分かりづらいですし、視界も狭まる…

そして何よりも意味分からないのが、「ヘルメットと一緒に字幕も揺れる」ということ。

これのおかげで字幕が読めたもんじゃない!というか単純に酔う。
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ということで、オプションからヘルメット視点は「オフ」にすることをオススメします。

今作は単純な撃ち合いだけではなく、爆弾のセットやハッキングもデルタ小隊のお仕事。

自分でセットするのも良し、味方に任せて自分は敵を掃討するのも良し、戦況に応じた対応が求められます。
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また今作、弾薬に限りがあります。

時間経過による回復や、敵からのドロップは無し。

フィールド上の特定のポイントに落ちている弾薬を拾う事でしか補給が出来ません。むやみやたらに撃つのは厳禁。エイム力が求められます。
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バトルドロイドや一般トランドーシャンに苦戦することは無いと思いますが、特殊部隊の潜入先ということもあり、強敵がわんさか。

その中でも凶悪なのがこの「ビーム砲持ちジオノーシアン」。

空を飛び回って狙いを付けづらい上に、超強力な攻撃をしながら突如現れるため、とにかくキツイ。

今作には難易度設定があり、デフォルトは「ノーマル」。私も当初はこの設定で遊んでいたのですが、あまりにも勝てないので「イージー」にしました。
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時には仲間のガンシップが助けに現れることも。映画さながらの激アツ展開。
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敵の艦船が背景に見えたりもするので、雰囲気も抜群!
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「シスの復讐」に向けて発売された作品ということもあり、今作にはキャッシークも登場。

ウーキーの戦士たちが映画のデザインで先行登場し、ドロイドとの戦いに加勢してくれます。
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またグリーバス将軍もちょっとだけ登場。
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ソウルレスワンやマグナガードと共に先行登場。マグナガードとは直接対決もアリ。
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今作は悪い子のCERO:D(17歳以上)、至近距離で敵を倒すとヘルメットに色んなモノが付着。

ここまでしなくて良いと思うんですが…
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自分の体力を保つのも楽ではない戦場ですが、デルタ38は部隊長。仲間への指示を出すのも重要な仕事。

仲間が銃火器でスーパーバトルドロイドと戦っている間に自分が目標へ突っ走る、傷ついた仲間を回復する、これらのおかげでリアリティが大幅に増しているのは大きな評価点でしょう。
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敵のタレットを奪い取って使うことも出来、決まると気分爽快!

ただし背後に気を付けないと不意打ちで死にます。
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「シスの復讐」に繋がる戦い、現在は正史から外されているとはいえ、かなり燃えるモノがあります!

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リマスターで解像度は上がっているのですが、そうは言っても15年以上前のゲーム。

新規にグラフィックを作り直しているわけでもなく、視点変更もかなり激しく行いますから、普通に酔います。

グラフィックに関してはEAが相当なモノを提供してくれましたから、今となっては残念に感じてしまうというのもありますね。

とはいえゲーム性は悪くないです。
基本的に戦うだけなので、ストーリーらしいストーリーはありません。

実際にプレイする場合は、設定で明るさを上げた方が良いと思います。デフォルトだとかなり視界が悪いです。おそらくリアリティ重視の結果なのでしょうが。

キャラクターのモーションは今でも通用するのではないかと思うくらいに洗練されていますし、全体としてなかなか良く出来ていると思いました。


ただゲームバランスには少々疑問があります。

私がFPSに慣れていないのはそうなのですが、敵の無限湧きの仕様がなかなかエゲツないんですよね。

普通無限湧きってザコ敵を大量発生させると思うんですけど、今作は普通にドロイデカとかスーパーバトルドロイドが無限湧きするんですよ。
実際にプレイしないとイメージ湧かないと思うんですが、このゲームのスーパーバトルドロイドって尋常じゃない強さなんですよ。効火力と高耐久を兼ね備えた化け物。弾薬がフルに使えるなら一度に2〜3体くらい余裕なんですが、消耗していると1体たおすだけで本当にキツい。それが無限湧きする。
それじゃあドロイデカはどんだけ強いんだ?と思う方がいるかもしれませんが、なんとそんなに強くありません。
HPは多いですが、攻撃力はちょっと強い程度。適度に物陰に隠れながら戦えば楽勝。

スーパーバトルドロイドの無限湧きスポットは戦闘開始10秒で発見し、破壊に取り掛からないとほぼ確実に死にます。そもそも無限湧きになっていることに気付くことも必要ですし。

あともう一点、そこそこバグります。

味方が宙に浮いたまま動かなくなったり、倒した相手の武器が宙に浮いたまま残ったり、弾薬が残っていない武器のボタンを押したら武器が無くなったり、読み込み中に突然エラー落ちしたりと、ダイパリメイクver1.1.1みたいにバグります。進行不能レベルまで至るものはありませんが。

ロードも結構長いです。

他に強いて挙げるとすれば、ボスらしいボスがスパイダードロイドとマグナガードも2パターンしか無いことですかね。あまりにもたくさん出てくるので途中からボス感も無いですし。


「スター・ウォーズ」好きなら買って損無し
BGMは「クローンの攻撃」を中心とした映画のものに加え、オリジナル楽曲もそれなりに使用。

プリクエルの世界観が丁寧に再現されており、映画が好きな人なら楽しめる内容になっているのは間違いないと思います。


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またゲームを進めることで、順次メイキングなどの特典映像がアンロックされるという機能も。

この部分については字幕が無い上にリマスターもされていませんが、映画のメイキングの知識が多少あれば大体分かります。

正月休みを持て余している方は、ちょっと買って遊んでみるのは全然アリでしょう。難易度は無理せずイージーで良いと思います。あんまり長時間やると酔うし。


↑パッケージ版、普通にamazonで買えます。正直仕入れてる店舗が多いとは思えないので、通販がオススメです。


レトロゲーのリマスターを日本発売してくれるとは思っていなかったので、嬉しいですね。

さて、「レーサー」やるか。

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12月10日に発売された「スター・ウォーズ」6作品の最新円盤!

国内では4KUHD Blu-rayでしか発売されていなかった最新リマスター版のBlu-rayやDVDがついに日本上陸!
(もしかしてDVDは完全日本オリジナル?)

コンプリートBOXのセット売りではないため、異物混入もありません。

本日はコチラの商品について、軽く紹介していきたいと思います。

「電波を要しない」というのはバカに出来ない

ディズニープラスがリニューアルされたことで、手軽に観られるようになった最新リマスター版。

マクランキーや精度が上がった映像は、同じHD画質でも「新しさ」を感じさせてくれる劇的な変化をもたらしてくれています。

しかし、ディズニープラスは電波を通す都合上、どうしても安定性に欠けます。

見ている途中で読み込みが始まってしまったりするのはもちろん、円盤で観るよりも若干映像の質も落ちています。実際に観てみると分かりますが、円盤の方が細部まで綺麗です。(データ圧縮とかの都合なんでしょうか?)

サブスクは便利ですが、円盤が発売されているのであれば、大好きな作品は手元に置いておいた方が良いです。


ボーナスコンテンツ
今回発売された円盤の特典映像は、デジタル配信の特典映像を全て収録しているのに加え、2011年版Blu-rayの特典を一部収録しています。

デジタル配信版の特典は未見という人も少なくないでしょうし、 Blu-rayには収録されていなかったDVD版特典が入っていたりするのも嬉しいです。

特に「ファントム・メナス」「クローンの攻撃」「シスの復讐」については2011年版未収録の長編メイキングや未公開シーンがたっぷり収録されていますから、 Blu-ray世代にとって見応え抜群!

「劇場公開版ポッドレース」も収録されていたりと、なかなか歯応えがあります。

個人的に観られて嬉しかったのは
  • エピソード1の長編メイキング
  • エピソード2の長編メイキング
  • ヨーダのダゴバ到着シーン

辺りですかね。

存在は知っていたものの、観たことはなかった未公開シーンをお目にかかれたのは嬉しかったです。
個人的には、2011年版収録のインタビュー集はフルスクリーンに変えて欲しかったなぁ、と思いますが…

  • デジタル配信版特典
  •  Blu-ray版特典
  • DVD版特典
  • ドキュメンタリー番組

といった具合で様々な年代の映像が収録されているため、その中に登場する本編映像も2011版だったり、DVD版だったり、オリジナル版だったりとごった返していて楽しいです。

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「帝国の逆襲」のボーナスディスクには「ホリデースペシャル」のアニメパートも収録。(相変わらず「コレクション・アイテム集」の中に隠されていますが)
2011年版の映像をキャプチャーして流用しているため、ディズニープラスよりも画面サイズは小さいですが。
また、通常Blu-rayには「音声解説」が収録。これは4KUHDBlu-rayには収録されていません。(なんで?)

「最新リマスター版を音声解説付きで観たいんだ!」というマニアックな趣味をお持ちの方は、国内版コンプリートBOXを持っている場合でも今回の円盤は「買い」です。

まあこの音声解説は2011年版 Blu-rayと同じモノですから、それで十分だと思います。


この商品を買うのに4K環境は不要
最新リマスターの6作、何度も述べていますが、HD画質でも従来のモノとは大きな差があります。

背景がとにかく綺麗なので、全体の見栄えが大幅に向上し、「スター・ウォーズ」がより華やかな作品に。

特典映像もなかなか見応えがありますし、見た事ある映像も改めて見返す良い機会でしょう。

将来的に4K環境が整う可能性も踏まえ、4KUHD Blu-rayと通常Blu-rayがセットになった「4KUHDMovieNEX」6セット、是非購入しませんか?


MovieNEXワールド
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今回も「MovieNEXワールド」に対応しており、付属のマジックコードを入力することでデジタル版と限定コンテンツがアンロックされるのですが…

なんと、限定コンテンツはTLJ以降ほとんど追加されていません!「衝撃のスター・ウォーズ」ってこういう事だったのか。

…厳密には夜明けのスマホ待ち受け1個ありますが、「ハン・ソロ」は0、今回発売された6作は影も形も無し。

とはいえデジタル版の取得は問題なく出来ますから、とりあえず頂いておきましょう。

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コロコロ変わっているMovieNEXのデジタルコピーの取得先ですが、今回対応しているのはGoogle Playとミレール。

字幕版が観られるミレールが一見良さげに見えますが、「スマホ・タブレットではSD画質のみ、HD画質はPCのみの提供」というデジタルコピーとしての存在意義を疑う仕様になっているため、素直に汎用性の高いGoogle Playをオススメします。
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吹替しか観られませんが、Googleアカウントを共有することでYoutubeからも観られるようになります。

Google PlayアプリはIOSだと動作が重いみたいな噂があったりするので、iPhone派はYoutube連携がベストかもしれません。




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発売直後は「新たなる希望」のデジタルコピーが「準備中」となっていましたが、現在は取得可能になっています。

ところで
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死者の口が開いて2年が経つというこのタイミングで、「ジェダイの帰還」のパッケージに「壮大なるサーガのクライマックス」との記載、担当者の私情を感じざるを得ません。

有know。

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皆さんこんにちは、共和国です。

ここ最近多忙を極めていたため、1ヶ月以上このブログを更新することが出来ませんでした。
具体的に何をしていたかというと、背中に大木生えてる亀を連れ歩きながらタマゴ5つ抱えて自転車で直線道路を往復したり、カセキや石像を発掘したり、この星の不思議な不思議な生き物にボールを投げて図鑑作ったりしてました。おんみょーん。

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最新リマスター版6作のソフトもようやく購入!
これで電波の心配をせずに生まれ変わった「スター・ウォーズ」を観ることが出来ます!

これについては別途記事を書くかもしれないし書かないかもしれない。

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さて、本日は「スター・ウォーズ」の邦訳スピンオフ書籍として約2年ぶりに発売された新刊、「ジェダイの光」を爆速で読み終わったので紹介していきます。昨日発売されたばかりですからね。うん、誰が何と言おうと昨日発売です。決してシンオウ地方に引きこもってて読破が遅れたわけではない。有無は言わせん。

近年では珍しい日本オリジナル表紙です。

本作はアメリカ本国で展開中の大型メディアミックスプロジェクト、「ハイリパブリック」の1作。

「ファントム・メナス」よりも更に200年前を舞台に、全盛期を迎えたジェダイと共和国にスポットを当てたシリーズです。

その皮切りとなった「ジェダイの光」を手掛けたのは、「ダース・ベイダー シスの暗黒卿」シリーズや「オビ=ワン&アナキン」などの優れたコミック作品のストーリー脚本を手掛けてきたチャールズ・ソウル氏。


映画のキャラクターが全く登場しないわけでは無いものの、新たなキャラクターが、新たな世界観で、新たな物語を展開する、近年ではあまり観られなくなっていたスタイルの作品となっています。


アウターリム開拓の黎明期
帝国の時代においても十分な統治体制が整っていたとは言い難いアウターリムですが、今作では安全な航行すら保障されていない時代の物語。

ハイパースペースレーンの開拓も映画の時代のように進んではおらず、ハイパージャンプの入り口は限られ、マイクロジャンプに至っては「不可能」とすら言われるような環境。

今作は「ハイパースペースレーン」という我々が「スター・ウォーズ」の世界に存在するのが当たり前と考えているモノを巡って展開されるという、前日譚だからこそ可能な全く新しい切り口のストーリーとなっています。


ジェダイが1万人で足りた時代
映画では「ジェダイの騎士が限りある人員の中で銀河の平和と秩序を維持することは困難」とされる時代が描かれ、そこにシスがクローントルーパーを充てがうという形で共和国が滅ぼされる様が描かれていたのですが…


今作は共和国の権威によって銀河の平和が保たれていた時代。たった1万人のジェダイであっても、危機的な状況下にある星へ可能な限りの数が集結し、不可能を可能にするべく力を合わせることが出来る、そんな「良き時代」が描かれます。


共和国の力が広まることは「希望」である、そう大勢によって信じられている、映画からは一見すると想像し難い銀河が広がっているのです。


一方で
ルーカスが手がけた「スター・ウォーズ」6作品は、1つの「歴史」としての体を成すモノ。

かつて栄華を誇った民主主義国家が、平和ボケと競争の膠着によって堕落、腐敗し、ポピュリズムによって崩壊、しかし新たな政権も民の信頼を失い、かつての政権が復権、とはいえそれは民意によって一度潰された政権に過ぎず…

といった具合。


「一時栄えたもののポピュリズムによって変な指導者が台頭し、即座に倒れて元の勢力が復権するも、その権威はもはや無し」という道が、民主主義国家が必ず辿るものであることは昨今の情勢を見れば明らかであろう。
日本では数年前に、アメリカではごく最近繰り広げられた光景である。


今作は「一時栄えた」の部分を描いているが、(某三部作と違って)映画の世界観と丁寧に向き合ったのであろう、「確かに『あの』共和国だ」と思わずにはいられないのである。


我々は没落しつつある共和国しか知らなかったはずなのだが、この光り輝く共和国も「共和国」として受け入れることが何ら難しいモノではない。


まず自分達の権威、思想を銀河中に広めることが世の為人の為の行為であると「本気で」信じている。
「我々は皆、共和国だ」という標語を刷り込まれた人々は、自分の言葉ではなくその刷り込みによって意思疎通をし、それさえあれば長年に渡って争ってきた2つの種族も必ず和解させられる、このような「様々な視点から見る」のではなく「視点を統一する」ことによる支配を、「希望」だと一切のエゴ抜きで考えているのが銀河共和国の姿なのである。

その視点に誰もが適合出来れば、「みんな仲良し」の理想の世界が待っているが、このようなやり方は必ず誰かを取りこぼす。

その結果が本作のヴィラン、「ナイヒル」であろう。
彼らの行為には一切擁護の余地が存在しない。
しかし分離主義勢力に靡いた者たちがそうであったように、彼らの心の中の「悪」を目覚めさせたのは間違いなく「視点の統一」であろう。

取るに足らない存在と思われていたマーシオン・ローはいつの間にかナイヒルの面々の心を掴み、「力」ではなく「敬意」による統一を果たしてしまった。
「視点の統一」から逃れようとする者を惹きつけるのは、自分を受け入れるであろう「新たな視点」である。
「新たな視点」を求める者たちにとって、既存の存在というのは自分を拒否したモノでしかない。そこに突如現れて自由を持ちかけて来たランナー、そして彼女らに対する信頼が揺らいだ途端に突如として存在感を示すマーシオン・ロー、それらはまさに新たな選択肢であり、落ちこぼれが常に探し続けているものだ。
「取るに足らないと思われている」、それこそが「新たな視点」にとって支持者を惹きつける最大の魅力なのである。

そして「新たな視点」の提示者が次に行うことは、その視点を各々の言葉ではなく、「自身の言葉」で広めることだ。それは必ずしも言語とは限らない。マーシオン・ローが用いたのは「カッサフ」という言葉、そして「血」と「稲妻」である。
根底の部分において、共和国とナイヒルが少しの共通点も無いと言い切れないのはこの点だ。

「我々は皆、共和国」という単純で絶対的な言葉によって思考を封じ、率先して従わせる。この言葉に従うことが偉いのであり、そうでないなら「悪」である。
人類の過去を振り返っても、同様のことは何も珍しくない。この手法に手を出したことのない政治家を探すのは困難を極めるであろう。


とはいっても、この時代の共和国は少なくとも機能はしている。「視点の統一」による取りこぼしは時間経過と共に増えていくのであり、それが銀河に蔓延るのは200年後の話だ。

面白いぐらいに何も変わっていないのがジェダイである。

アウターリムを苦しめる一大事に対して、評議員たちの議論は歴史やら掟の解釈やらである。

もちろんフォースをむやみに用いることが望ましいことでは無いのは当然だし、アナキン・スカイウォーカーの歩みが全てヨーダの懸念通りであったことからも、ジェダイが無能だと考えことは不可能である。

しかし彼らは決して兵士ではなく、あくまで求道者なのだ。そんな彼らに「銀河の平和と秩序を守る」という仕事を任せなければならない共和国のシステムは、果たして健全なのであろうか?

銀河は広い。
ジェダイでないと出来ないことは多い。

しかしジェダイ無くして平和を守れない体制というのは、ジェダイに兵士であることを求めるのと同義であり、最終的に彼らは「求道者」としての姿を捨てさせられる形となった。

戦争の直接指揮という本来の在り方から全く離れた仕事が主な任務となり、常に人手不足で未熟な若手も戦場送りとなる始末、もうそこに「道」を極める文化人の姿は無い。

フォースの声を感じ取り、このような事態を未然に防ぐということを叶えられなかったのはジェダイだ。
しかし兵士ではない者に頼った平和維持、そんな政治を1000年間も行って来た共和国も果たして正しいのだろうか?

ジェダイは「出現」のような本当に未曾有の事態のためだけの存在ではいられなかったのであろうか?

外の人間はジェダイに期待をしすぎていたのではないだろうか?


死亡シーン盛り合わせ
  • 「整備も経験もバッチリだから絶対安心」系死亡
  • 「この仕事が終わったら彼女に会うんだ」系死亡
  • 「俺は良いから先に行け」系死亡
  • うっかり転落系死亡
  • 力を使い果たして無念の死亡
  • 色恋沙汰からの死亡
  • 仲間に静止されたのに戦って死亡
  • 「この戦いが終わったら…」系死…んではいないか


などなどなど、とにかく死亡シーンのパラダイスと化している本作。

「多数の犠牲」というのも重要なポイントのようだが、いくら何でも死亡シーン多過ぎではなかろうか?

緊迫感が増すと思ってやっているのかもしれないが、あまりにもポンポコ死ぬので「あー、また死んだ」くらいにしか思わない。
「気を失って衝突事故起こして死亡」は分かるんですけど、「高い所に立ってて転落して死亡」は流石にバカじゃん、っていう…

しかも皆さんかなり丁寧にフラグを立ててくれるので、「衝撃の死」も無い。これが2作目3作目ならば「このキャラが死んでしまった!」というだけで衝撃要素足り得るが、1作目の冒頭からポンポンやるのは如何なものか?

一般人に多数の被害が出る描写はたくさんあるのだから、名前付きキャラの死亡をここまで大量に詰め込まなくとも良かったのではないだろうか?

怒涛のラストに刮目せよ
正直今作の前半は間伸びしている印象がある。紹介すべきキャラクターが多いのである程度仕方ない部分はあるのだが、死亡シーン盛り合わせがもう少し上手く纏まっていると良かったと思う。

しかし中盤〜終盤にかけてジェダイ、ナイヒル双方の物語が熱を帯び、クライマックスでは怒涛の伏線回収(伏線だとすら気付かない見事な構成)

どこか切ないアヴァーとエルザー、今後が気になるベルとローデン、癒し系ウーキーのバリーアガなど、個性的なジェダイの面々がそれぞれ魅力的に描かれており、好感を持てること間違い無し。

ただのテンプレ知能系ボスにしか見えなかったマーシオン・ローも、この作品を読み終わる頃にはその正体や思惑について気になって仕方がないし、ランナーたちがナイヒルとどのように向き合っていくのかも気になって仕方がない。

映画が終わってからようやく動き出したサン・テッカ一族の謎もある。


今作は「スター・ウォーズ」の世界を「歴史」として捉えた上で、「その前」の銀河系を緻密に描き出している名著であると言えよう。
スペクタクル要素はやや薄味だが、様々な思惑や銀河情勢、各キャラクター同士の関係性など、これまで「スター・ウォーズ」の世界に慣れ親しんできた我々に全く新しい世界を、少しの抵抗も抱かせることなくもたらしてくれる作品だ。

おそらく邦訳版独自の人物相関図もイラスト付きで非常に分かりやすく、カタカナ覚えられない脳味噌空っぽ人間(僕とか僕とか僕)にとっては非常に助かる。
セリフ0なのに申し分程度に書いてあるヨーダがポイントです。




続きは…
「ハイリパブリック」は小説やコミックなど、多岐に渡る媒体で展開されているシリーズ。

コミックについては小学館が権利を独占している状態。今作を出版しているのは講談社ですから、望みはほぼ完全に0と言っていい…
命中率1/3を6回撃てば実質2倍ですが、0は何回撃っても0なので…

となってくると小説の続巻の翻訳出版に期待したいところ。


ラスト・オブ・ジェダイ、ボバ・フェット、アフターマス…



…出してくれたら嬉しいなーくらいのスタンスが一番健康的。


幸い今は映像作品の供給も豊富ですしね。

「レイア 王女の試練」もキッパリ更新が途絶えてしまいましたし、とりあえずは「ボバ・フェット」に思いを馳せることに専念するとしましょう。IMG_5024
↑BOOKは多分「記録」みたいな意味。本じゃない。


ところでキノココはいつになったらサファリゾーンに日替わり出現してくれるんですかね?

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