ホロネットCh.327

スターウォーズに関して、最新情報や思ったことを気ままに書いていくブログです。

2020年10月

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ずっっっっっっっっっっっっっっっっと前から「作ります!」と宣言していた「1/72 Xウイング・スターファイター」

半年以上前に「swgmはこれからプラモデルをガンガン組んでいくぜ!」みたいの感じのことを書いた気がしますが、実際にプラモデル製作記を挙げたのはわずか3回。

3PO、R2、R5-D4、どれも満足のいく出来だったのですが、その次にと考えて作業も始めていたXウイングはなぜ半年も放置されたのか?

まずはその経緯を説明する。

元は春休み企画だった
受験が終わり、大学が始まるまで時間がある。

この期間を生かしてガッツリ塗装に挑戦してみよう!ということでXウイングの完全塗装計画は始まった。

プラモデルのXウイングのメイン成形色は「白」である。

流石にこれはイメージと違うので、グレーのスプレーを拭くことに。

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最初の方はなんら問題無かったのだが、「ちょっとムラがあった方がオリジナルトリロジー感あるよなー」などとバカなことを考えた結果


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ムラどころじゃない
冷静に考えれば、そういうことは筆でやるべきなのである。

それをその場のノリでなぜかスプレーでやろうとしたのだ。

失敗して当然である。

その後も翼の赤を筆で塗ってみたのだが、細か過ぎて不器用男のキャパシティオーバー。なんか残念な感じに。

ここで完全にモチベーションを失ったswgmは、長い間Xウイングの箱を眠らせることとなる...


夏休みも終わりました
自分でもなぜだか全くわからないのだが、急に放置しているXウイングの事を思い出した。

思い出したこのタイミングで片を付けないとまた永らく放置することは確実。

ということで、ヤバいことになっていた部分は下地を拭いてリセット、モールドを目印に出来る箇所を塗装して...

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復活!
残念な感じは消えませんが、とりあえず「ギリギリXウイング」と言い張れるレベルへの回復に成功。

翼の赤い部分は諦めてシールを使うこととし、組み上げ開始。

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一応Xウイングは投げ売りされてたT-70を作ったことがあるのですが、やはりこの翼が組み上がった瞬間は感動しましたね。

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3つの大きな塊が...

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合体!この「一気に形が見える」瞬間が最高。

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その後ブロガーであるにも関わらず完全に撮影を忘れるも、無事完成。

こうして見るとそこまで酷い出来には見えない、と思います。

結局塗装が下手過ぎて上からシールを貼った箇所が数箇所ありますが、塗装が上手くいった箇所についてはシールよりも良い感じに見えます。理想はシール不使用なのは変わりませんね。

「デス・スターの排熱口付き」は流石に笑うしかない。

プロトン魚雷も付属しているため、僕の部屋はターキン死亡3秒前の状態が続くこととなります。ざまみろ。


...ただ近くで見るとメチャクチャ残念な感じです。


ただ1つ怪我の功名と言うべきなのは、塗装失敗の痕に汚れの趣があること。期せずして天然ウェザリングが実現し、遠目に見ると割と良い感じになってます。

まあ近くで凝視するよりは部屋の景色の一部として見ることの方が多いですから、そこまで大きな問題というわけではありません。

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プラモデルコーナーは一気に華やかに。

レッド5がいるだけで締まり具合が違う!

タイアドバンスドと前後に並べてあるのが個人的にはポイント。一応R2とベイダーも各機体の隣に来るようにしましたし、ファルコンもXウイングの隣に配置。


次はストームトルーパーだ!(いつになるかは未定ですがそんなに先にはならないと思います)

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「スター・ウォーズ」シリーズのアイコンの1つ、ライトセーバー。

そのデザインとジェダイ達のアクションに憧れたことのないファンはいないだろう。

事実その人気は高く、なりきりグッズも子供向けからハイエンド品まで幅広く発売されている。
たまにボールペンなどの雑貨にもなり、箸はイベント会場内のフードコーナーで用いられたことも。

ちなみに筆者はほぼ無意識でライトセーバーを振り回す真似をしていた所、後輩(可愛い女の子)から「剣道ですか?」と聞かれそういうことにしておいた経験を持つ。


空想の産物
ライトセーバーを実現しようと試みる場合、最も有効と考えられている素材はプラズマである。

ライトセーバーは光の剣というイメージがあるが、光をぶつけ合うことは不可能。そのためプラズマのエネルギーを供給する機構を作り、そこから刃を発生させることとなる。

もちろん現代の科学力でそんな代物を生み出すことなんて不可能。


...しかし「発明」とは、「不可能」が人間の熱意によって覆されることで産まれるものである。


ライトセーバー、地球へ



時は来た。

遠い昔、遥か彼方の銀河系の騎士たちが用いた優雅な剣...

ライトセーバーがついに現実のものとなったのである。

これをやってのけてしまったのは普段から映画の中に登場するものを実際に再現し、Youtubeにアップしている「the Hacksmith」。


このチャンネルはこれまでにも複数回に渡ってライトセーバーの再現に挑戦しており、その度にバージョンアップを重ねている。

このチャンネルは人気があるため各動画にスポンサーが付いているのだが、なんとこの回のスポンサーは「EA」!宣伝内容も「フォールン・オーダー」や「バトルフロント2」といった調子で、実質本家公認の動画である。

彼らがこれまでに作ったライトセーバーもかなりそれっぽい。しかしこれらはあくまで「熱した棒」の域を出ていなかった。


ライトセーバー、それはスイッチを押すことで何もない場所に刃が現れるというもの。


これを再現しようなんてどんな天才にだって...

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いや出来てるし!
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ライトセーバー、ついに現実へ。

素材として使われているのは先述の「プラズマ」。

世界初(彼ら調べ)のプラズマライトセーバーは4000度という高熱からなる代物。

その揺らめきは初代「スター・ウォーズ」の拙い刃を彷彿とさせるもの。「地球初のライトセーバー」に相応しい輝きである。


つまるところ、プラズマをガスバーナーみたいな感じで出すことでライトセーバーの光刃を再現することに成功しているのである。

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...そうは言っても劇中サイズでプラズマを制御するのは流石に無理があるため、バックパックに繋いでエネルギーを供給する必要がある。ほぼルイージマンション
とはいえ構えてみるとかなりそれっぽい。


その威力とは
天才と変人は紙一重。

この人たちはライトセーバーの威力実験も忘れない。


一般公開されたばかりの実験動画はなかなか猟奇的である。

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トルーパーの装甲を貫くのはもちろんのこと

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鉄のドアを貫き...

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肉を焼き斬り...
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*スタッフが美味しく(?)いただきました

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ライトセーバーのオモチャをもへし折る。時代は本物。


...とは言っても、所詮は地球の劣った文明が生み出した物。

この後車をメチャクチャ楽しそうに破壊する(怖い)のだが、
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結構時間をかけてこの程度。

本物のライトセーバーならこの程度5秒で真っ二つであろう。

鉄のドアを破った際も、映画のようにすぐに貫くことは出来なかった。


それもそのはず、現代の科学力で劇中通りの威力を再現するためにはビルに匹敵するサイズのエネルギー機構が必要なのだから。(ガチ)


そもそも
ライトセーバーのエネルギー源はカイバークリスタル。

フォースと共鳴する鉱石、すなわち「神秘的なエネルギー」である。

つまるところ、あの世界のライトセーバーも科学力だけで成り立っている訳ではないのである。

フォースの存在しないこの世界で、あれほど立派なモノを作り上げた「the Hacksmith」は十分な成果を残したと言えるだろう。


それにしても、あの程度の威力であれほどの破壊力である。

実験中は終始刀身を短くしているなど、とにかく危険な代物。

あれを遥かに超える威力の剣を振り回すジェダイの皆さんって...

皆さん、明日からコールマン・トレバーを崇めながら生きていきましょう。

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発売から1週間が経過した「スコードロン」

先日ストーリーモードについてレビューしましたが、今回はオンライン対戦を遊んでみた感想を述べていきたいと思います。

クロスプレイ対応で人口維持
「バトルフロント」シリーズ最大の問題、それは「過疎」であった。

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1作目、2作目共に多様なオンライン対戦のモードを擁しているこのシリーズは、マッチングもモード毎に行なっていた。

デス・スターで対戦したければデス・スターのDLCのサーバーへ、イウォークでトルーパーを駆逐したければイウォークハントのサーバーへ。

さらにこれらのサーバーは地域、そしてハードによっても分けられていた。

日本とアメリカで対戦したければ手動での操作が必要であり、PS4とXboxで対戦することは不可能であった。

そして不幸にも、両タイトルはゲームとして高い評価を得られなかった。

結果として全体のプレイヤーが減った。さらにこれらの「多様な遊び」によって、プレイヤーが使いたいサーバーがバラけてしまった。

結果プレイヤーは「遊びたいモードを、遊びたい時に遊ぶ」という事が不可能となり、嫌気が差して離れる者が続出。これがさらなる過疎を招き...

という悪循環があった。


「スコードロン」はこれに対し手を打った。

「スコードロン」のオンライン対戦はクロスプレイに対応。

クロスプレイとは、ハードの垣根を越えた通信プレイのこと。

要するに、PS4で遊んでいる人がXboxやPCで遊んでいる人と対戦するということ。

またサーバーも全世界共通のものが使用されるため、「全世界の全てのプレイヤーが一つのサーバーでプレイ」するという状態に。

その上で一度の対戦人数も10人、「バトルフロント2」の約3分の1の人数で対戦の敢行が可能。

モードも「ドックファイト」と「フリートバトル」の2種類に絞られ、プレイヤー間で遊びたいモードが分かれるということも起こり得ない。


そう、「スコードロン」は開発段階で「オンライン人口の激減」を前提として作られているのである!


「身の程をわきまえろ」とはよく言うが、流石にちょっと可哀想な気はしないでもない...


ドッグファイト
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フリートバトル
「スコードロン」のオンライン対戦の舞台となるのはストーリーモードで使用されたマップ。

そのため「バトルフロント」シリーズのような映画に登場したロケーションでの戦闘はありません。
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一応ヤヴィンは映画に登場した惑星ですが、上空での戦闘はありませんでしたね。

ドッグファイトやオフライン対戦をプレイしながらレベルを5まで上げることにより、フリートバトルのオンライン対戦が解禁される。

「バトルフロント」シリーズのビークル戦は舞台によって異なる編成、異なる勝利条件での対戦が行われていましたが、今作では全てのマップで共通ルール。

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  • 戦闘機どうしで潰し合う
  • 負けた方のクルーザーorフリゲートをぶっ壊す
  • 旗艦をぶっ壊す

超絶ざっくり説明するとこの3ステップ。ただし今作では敵の戦闘機やコルベットを破壊すると中隊にポイントが入り、そのポイントが貯まると攻守を逆転させることが可能。

旗艦を守ることになった側はとにかく敵の戦闘機を破壊し、自分たちが逆に敵旗艦へ攻め込まなければなりません。

さらに、旗艦にはシールド発生器、照準システム、動力システムといった各種システムにもHPが存在。これらを破壊することで旗艦の性能は大幅に落ち、一気に攻め込みやすくなります。


カスタム要素
オンライン対戦で使うビークル、アバターには多数のカスタム要素が。
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デフォルトではヴァンガード中隊の緑色になっている戦闘機達も、カラーチェンジでお馴染みの姿に。

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あえてお馴染みの色とは違うカラーリングにしてスピンオフ風にすることももちろん可能な他、パルチザン仕様など特別な模様も使用可能。

パルチザン仕様のXウイングの飛んでいる姿はここでしか見られない?

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またコックピットにも飾り付けが可能。

僕のコックピットはこんな感じ。ポッドレーサーとナブースターファイターでプリクエルを適量。

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アバターはそんなにイジってません。


同様のカスタムは帝国軍でも可能。

とはいえタイの色を変えたり、コクピットに飾りを置いたりするのはなんか違くないか?

実際コクピットに物を置くのはナシだと思いますが、機体のカラーリングに関しては気を使われており...

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微妙に青みがかったカラーリングなど、「色味の調整」のようなものを実装。確かにタイファイターの色のイメージって人によってある程度分かれますよね。

他にも(多分)「レジスタンス」風のカラーなども。

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一応アバターもイジれますが、これはヘルメットの有無くらいしかイジりたくないですね。



プレイした感想
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大半のプレイヤーがこうなってると思います。

面白くない訳ではない。

ただ全てのマップで同じルール、しかもマップの違いもそこまで大きくは影響しないため、シンプルに飽きる。

しかもこのゲーム、単純に難易度が高い。

僕の場合あまりにも死にまくるため、反乱軍では一番防御力のあるYウイング、帝国軍では唯一シールドが使えるタイリーパーで常時シールド全開。

おかげさまでランクは一番下!

そう、筆者は生まれつきゲームがド下手クソなのである。シングルプレイなら何回死んでも問題ないが、オンラインではそうはいかない。

なぜか「バトルフロント2」のスターファイターアサルトではYウイングで無双キメてた時期もあるのだが、今作はどうしようもなさそうである。


今作のオンラインはなかなかのゲーム慣れが必要、ただゲームに慣れている人がこの単調な対戦をそこまで楽しめるのかというのは疑問である。

ストーリーモードを遊んでいる時は楽しくて仕方がなかったが、オンライン対戦で楽しかったのは最初の数回だけである。


最初は楽しいけどすぐ飽きる...


そう、「スコードロン」はいつものEA製「スター・ウォーズ」ゲームなのである。


ただEAの凄いところは、「最初は楽しいけど」が必ず付く所である。

全く楽しめるポイントが無い、「完全なるSWクソゲー」は作っていない。

少なくとも最初は楽しいから、ファンは買ってくれる。

結果的に「オンライン人口の激減を前提とした開発」は功を奏しそうである。


いや減らんようにせぇやぁぁぁぁぁぁ!
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アナキン君もコントローラー置いちゃったよ。

とりあえず「敵に欠員がある時はランクに影響しないけど味方に欠員がある時はランクに影響します」っていう仕様を考えた人はニーダ艦長と交代すべきなのかもしれない。



とはいえ「スコードロン」は低価格、そしてシングルプレイは非常に面白い!

気になっている人は買ってみて、シングルプレイを遊ぶだけでも十分に元が取れると思います!

Star Wars:スコードロン - PS4
エレクトロニック・アーツ
2020-10-02



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今日は「スコードロン」発売から1週間ということでオンラインプレイのレビューをするつもりでしたが、そんな事やってる場合じゃねぇ!

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「スター・ウォーズ」歴代パンフレットが復刻!
いや、凄過ぎでしょ。


1978年に日本公開された元祖「スター・ウォーズ」から、昨年の青いロゴの映画まで、全9冊のパンフレットをセットにした商品の発売が電撃発表!


10月30日にデジタル版が発売、さらに同日に印刷物バージョンの予約も開始という大盤振る舞い...ヤバ...



新品で全部手に入る!
中古では低価格でそれなりに出回っているものの、新品となると話は別。


広告を削るなど若干の差異はあるようですが、そもそもオリジナルトリロジーの時代に生まれていなかった人間にとっては充分。


プリクエルトリロジーのパンフレットは内容も充実していると聞きますし、中身を読むのも普通に楽しみだったりします。



時代ごとのページ数
◯オリジナル・トリロジー 
『スター・ウォーズ』(『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』1978年日本公開 )36P
『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』1980年公開 )36P
『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』(『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』1983年公開 )36P

◯プリークエル・トリロジー 
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年公開)52P
『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002年公開)56P
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年公開)56P

◯シークエル・トリロジー 
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年公開)62P
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年公開)72P
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年公開)80P(2Pポスター見開き)



公式サイトの記載によると、各作品の占めるページ数はこんな感じ。



こうして見てみると、ページ数は時代が進むごとに増えている事が分かりますね。


初代と最新のとでは2倍以上の差。




個人的には、オリジナルトリロジーの頃ってどんな内容だったのか気になりますね。今みたいに設定とか書いてあるとは思えない、というかそもそもあの当時そんなしっかりした設定劇場公開時点で公開されてるの?



コンプしようかな...
今回はあくまでメインの9冊の復刻。


そのためスピンオフ作品や特別篇、3D版のパンフレットは無し。


パンフレットというと1冊1000円ですから、それが9冊で8800〜11000円というのは、復刻版であることを踏まえるとボッタクリという感じはしません。(当時のパンフレットがいくらだったのかは知りませんが)


ここでルーカス6作のパンフレットが全て手に入る訳ですから、残りも揃えたくなってしまいます。


「ローグ・ワン」と「ハン・ソロ」は持っているので、特別篇と3D、「イウォークアドベンチャー」と「クローン・ウォーズ」の4冊を手に入れればコンプリート。多分中古で普通に手に入る。


せっかくだし、揃えてみようかな?


(ただこういうマニア向け商品を扱う時に「特別篇」等の傍流をハブるの、今の公式のレベルを物語っているのは否めませんね。別にダメだとまでは思いませんが)




1万か...不満は無いけど結構キツいっすね...


でもこれは紙での購入1択だよな...


3冊ほど要らないので7000円にしてください...(嫌味とかじゃなくて持ってるor観てないからマジで要らない。売るか?もし売っても売れるか?)


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先日switchのスクショを投稿したところ、本名を垂れ流していることに3時間気付かず放置していたswgmです。「マリオ35」面白いので是非。

さて、そんなことは置いておいて...
「スコードロン」、ついに発売!
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EAの家庭用「スター・ウォーズ」ゲーム第4弾、「スコードロン」がついに発売されました!

どちらかというと白兵戦がメインだった「バトルフロント」シリーズ、フィールドを自由に駆け回り冒険する「フォールン・オーダー」とは異なり、今回は「戦闘機」に特化!

全編がVRにも対応しており、Xウイングのコクピットから後ろのアストロメクを眺める事も可能というSWファンには堪らないタイトルとなっています。

残念ながら筆者はまだPSVRを持っていないため、TV画面でのプレイ。

3日かけてようやくストーリーをクリアしましたので、「スコードロン」のシングルプレイについてレビューしていきたいと思います。
「操作」ではなく「操縦」
映画でお馴染みの戦闘機を「操作」する、これは「バトルフロント」シリーズでも出来たことだ。実際「スターファイターアサルト」はシンプルなボタン操作で敵戦闘機や戦艦を蹴散らす爽快感溢れるモードとして好評を博していた様に思う。


しかし、「バトルフロント」のビークル戦を「操縦体験」と呼ぶことは出来ただろうか?

「バトルフロント」における戦闘機の操作はかなり単純化されていた。実際白兵戦がメインのゲームであったし、単純なおかげで遊びやすかったというのは間違いない。

では「スコードロン」ではどうなのか?
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まず視点は1人称視点に限定される。戦闘は全てがコックピット視点で進行するため、正直視界は悪い。

その分臨場感は増しており、VRを使用せずともXウイングで飛んでいるような感覚を楽しむことが出来る。

またUI表示がほぼ全て計器類に集約されているというのも面白いポイントである。

流石に映画と完全に一致とはいかないものの、かなりそれっぽい。

右上にシールドと残りHP、左下にスピード、左上にセンサー、中央部の左側にエネルギーバランス、その右には敵や味方の残りHPが表示される。

全てのビークルが全く同じ計器を持つわけではないものの、大体同じように最適化されているため、乗り慣れていない機体でも困ることはない。


さらに、「操縦」体験を進化させてくれるのが「エネルギーの配分」である。

エンジン、武器、シールドのエネルギー配分を十字キー1発で切り替えることが可能となっており、ただ機体の「位置」だけではなく「状態」も管理することが可能。まさに映画の中で計器をポチポチするパイロット達の感覚をわずかながら味わうことが出来、「スコードロン」の「操縦」体験を「バトルフロント」とは一線を画す高みへと導いてくれる。


次の項目はストーリーのネタバレを若干含みます。が、正直ネタバレもクソも無い。
ストーリーは薄味
薄味、というかあって無いようなモノ。image
元帝国軍パイロットの司令官

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クローン戦争時代からの戦士

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名前に清涼感がある元ハンター
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サイナーフリートシステムズ社長一族の娘
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弱めのフォース感応者
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出番の割に影が薄い整備士
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リンドン絶対殺すマン
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サイボーグ
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なんかよく分からんけど存在感だけはある人
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元老院議員の娘


設定的に面白そうな人からそうでもない人まで色々いるが、特にこれと言った魅せ場は無い。

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短編CGアニメ「Hunted」で「主役です」みたいな顔してたこの人はかなり影薄い部類に入る。

というかグラフィックここまで凄くはないし、大気圏内での戦闘は0。そう、「PV詐欺」である。やはりEAは裏切らない。
↑日本語字幕版、未だに再生数345回



じゃあ誰が主人公なの?



その答えは...




...分からん。

マジで分からない。

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一応操作キャラは自分で作る事になっている。とは言ってもパーツ数はかなり少ない。ちなみにEAのエライ人によると「ストーリーはカノン、カスタム要素は全部ノンカノン」ということなので、この操作キャラの見た目、名称に関してはノンカノン。あくまで「ヴァンガード5」「タイタン3」という存在のみがカノン扱いとなる。

ではこの操作キャラが主人公なのでは?と思うかもしれないが、この2人はストーリーの中で姿が映る機会が1回ずつしかない。戦闘中のセリフはあるが、ストーリー中のセリフは0。あくまでも「操作する」ためだけのキャラである。

結局のところ、メインメニューの「ストーリー」のアイコンにもなっている
  • 元帝国軍パイロットの司令官、リンドン
  • リンドンへの復讐に燃えるケリル艦長

この2人が主人公ということになるのだろう。セリフが多く存在感も強い上に、どちらもストーリーを大きく動かす存在である。


一応ストーリーの主軸となるのは新共和国の新型戦艦「スターホーク」。

ストーリーは帝国軍、新共和国軍の双方の視点から描かれ、ミッションによってプレイヤーが操作する勢力が変わる。

帝国軍のスパイによって秘密裏に進められていた建造計画が明るみとなり、プレイヤーがタイボマーに乗ってついに大破寸前まで追い込む...のだが、敵の指揮官がヘラ・シンドゥーラなのである。

いくらケリル艦長の作戦が上手くいっているからといって、ヘラが乗っている戦艦が吹き飛ぶというのはストーリー進行上まずあり得ない。そのため緊張感のある場面であるにも関わらず、イマイチ盛り上がらない。

その他のストーリーもあくまで作戦を遂行する上での作業のようなものが多く、映像作品だったら裏でサブキャラがこなしている様な仕事が多い。「ストーリー」感があるのは、終盤だけである。

それでもオチはしょうもない。


とはいえ、「バトルフロント2」同様に他作品要素は満載である。

先述の通りヘラ・シンドゥーラが重要な役回りで登場するほか、小説作品の常連レイ・スローン提督が戦艦ヴィジランスと共に登場。

ちなみに、セリフの中でのみ芸術が分かる方のスローンも登場しており、日本語作品では初めて2人のスローンが同時出現することとなった。

他にも「アイデン・ヴェルシオ」「アルファベット中隊」「ドラゴンヴォイドラン」などなどなど、やたらと色んなものがブッ込まれている。

割と難しい
先述の通り、本作は戦闘機を「操作」ではなく「操縦」する。


飛行、攻撃の他にもエネルギーの配分などがある他、狙いを付けるのも「バトルフロント」シリーズと比べて難易度が高い。

そのためメチャクチャ忙しい。

「タイファイターって視界狭いから狙うの難しいんじゃない?」と思う方がいるかもしれないが、狙いを付ける際には景色ではなく計器を使うので機体の視界差による問題は無い。


そんな忙しい「スコードロン」だが、その忙しさにさらに拍車をかける要素が一つある。

それが、「日本語音声が無い」ということである。

「バトルフロント」シリーズや「フォールン・オーダー」においては日本語音声が実装されていた。「バトルフロント」シリーズに関してはご親切にアップデートで追加されたキャラクターの日本語音声まで収録(大半が「お前誰やねん」と言いたくなる声なのはご愛敬)してくれており、正直「採算取れてるの?」とは思っていた。

どうやらその答えは「No」だったようで、今作では英語、スペイン語、フランス語の3種類の音声しか収録されていない。

文章は全て日本語、字幕もしっかりと実装されているので一応問題は無いのだが...


先述の通り、「スコードロン」はとにかく忙しく、プレイヤーは操縦で手一杯。

そこに「字幕を読む」という作業が追加される。

これが地味に難易度高い。

ちなみに、字幕の大きさはある程度オプションで調整出来る。ここで最大サイズにしておかない限り、プレイ中に読むのはほぼ不可能だと思って良い。


それでもこのゲーム、面白い。 

先ほどから度々言及している「エネルギー配分の調整」、これが結構楽しいのである。

移動にはエンジンに、攻撃の際には武器に、全てのエネルギーを注ぎ込む。しかし武器にエネルギーを注ぐとシールドが疎かになり、ピンチに陥ることも。ここでドロイドや味方のアシストによる回復で強行突破するのか、シールドにエネルギーを注いで防御に徹するのか、はたまたエンジンを強化して逃げるのか。

十字ボタンを駆使し、その時点での最善の状態で飛ぶ。この駆け引きが面白い。

またスピードの調整も戦術的に行う必要がある。戦闘機を相手にする場合は旋回しながら飛び回れる「50%」で飛び、大型艦と戦う場合には全速力、静止などスピードをこまめに動かしながら距離感を調整する。近過ぎると良い的になってしまうし、遠過ぎるとそもそも攻撃出来ないため、意外と難しい。

(ちなみに、相手が大型艦の場合、仲間に攻撃を指示して自分は全力で逃げるという戦法が意外と通じる。流石にオンラインでは無理だろうが)

なお、「スコードロン」で一番難しいのは戦闘ではない。

「ドリフト訓練」「全速力での脱出」など、操縦系のミッションである。これらは最大スピードで行うことを強制されるため、「慎重な操縦」が許されない。
結果、衝突による死亡を繰り返すこととなる。

しかも最大スピードなので、死亡までのスピードも速い。


本当はもっとたくさんプレイ中のスクリーンショットを撮ってここに載せようと思っていたのだが、そんな余裕は無かった。
疲れた
結構疲れた。

難しい。

筆者は難易度「パイロット(2番目に低い)」でプレイしたのだが、結構負けた。

地雷でコルベットを吹き飛ばすミッションではタイミングが合わず逃げられまくったのだが、地雷に頼らずタイボマーのビーム攻撃で普通に倒したらそれほど苦労しなかったのはなかなかの衝撃だった。

それでもお馴染みの戦闘機を「操縦」するのは楽しかった。

今作は間違いなくEAの「スター・ウォーズ」ゲームの中で最高難易度を誇る。

しかしそれはただ理不尽に「難しい」ということではなく、楽しさと歯応えの両立による「難しい」である。

プレイしていて本当に疲れたし、何度も負け続けた時はどうしようかと思ったが、「つまらない」とは一度も思わなかった。(「フォールン・オーダー」は何回か思った。ゼフォとかゼフォとかゼフォ)

定価は家庭用ゲームとしては安い部類に入ると言えるだろうが、シングルプレイの満足度は十分。オンラインプレイ無しでこの値段でも文句は無い。


「スコードロン」は難しい。しかし、面白い。

Star Wars:スコードロン - PS4
Star Wars:スコードロン - PS4
エレクトロニック・アーツ
2020-10-02




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オマケ
「薫製肉太郎(ハム太郎)」がツボにハマってしまったため、同じサイトで皆さんが愛してやまないもあの歌も古文にしてみました。


星・戦争の題


星・戦争
星・戦争
星・戦争

行け はるか遠く
銀河系こえて

飛べ 王女レーア
救うのさ定めて

燃えあがる正義の炎
暗き空こがし

宇宙の平和守るため
ダース・ベーダを
滅するぞ

行け 城(*)には
船長つけり

飛べ ファルコンぞ
星くずをけちらし

いで彼方へ

陰謀渦まく 麗しき星
悪いやつらの
手には渡されず

とらわれの身の
レーアはいづこなり

夜空に ビュンピュン
とびかふひかり

赤き火をふく
輻射の誘導放出による光増幅光線

光剣
ふりまはせ そらあぶなし!

そこなりたより!
城(*)こころばめ
作戦はじく R二-D二

うまくたのむぞ
C-三 PO

今こそ このちから
ひとつに結びて
進めどこまにも

追へ 電探に
敵のかげとらへて

撃て 翼・戦士
こなごなにするまで

いで彼方へ



*城・・・ルークのこと。多分チェスのせい。

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